見出し画像

生命進化を考えること

これはオーストラリア大陸に行って地質調査をしたときの写真で、大昔の海底に堆積した泥や生物の死骸などが長い年月をかけて岩石になったものが地表に露出したものです。当時の海のタイムカプセルと言えるでしょう。このようなものは当時の海の海洋や生態系を知る一つの手がかりになります。

生命の進化といえば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。チンパンジーから人間への進化?恐竜の発展とその絶滅?いろいろあると思いますしどれも生命の進化です。

画像1

上図は地球の誕生から現代までの生命進化的な出来事の年表です(とても雑に作ってしまいましたが外観は掴めると思います)。

ここで、恐竜は年表における右端で、人類登場はそのまた2億年後くらいになるだろうか。ここで感じるのは、進化って地球の誕生からゆっくり進んで、魚や虫や恐竜や人間への進化は後半にギュッとしすぎてる!ってことじゃないですかね。「進化」と聞いてパッと思いつくような恐竜や動物、人類の話って実はかなり最近のことで、生命進化の歴史において大部分は「微生物など小さな生物の進化史」なのです。

我々人類どころか、全ての生物の起源を辿っていくと、その最初は微生物にたどり着きます。しかし骨もないし小さくて目に見えないしどこにいるのかもわからない大昔のバイ菌達の途方もない歴史の探究は簡単ではありません。

しかしそんなバイ菌たちはどんな姿をしているのか、30億年間でどんな変化を繰り返し遺伝子を繋いできたのか、生命の最初って?どうやったら生命ができる?そもそもその時代の地球ってどんな姿なの?そもそもそんな昔のものをどうやって知るの?コンピュータシミュレーションなの?勝手な推測なの?

とまぁなんぼでも疑問は出てくるわけですし、実際にその姿はもうみることはできないし正解などわからないのは確かでしょう。しかし科学というフィルターを通してなら私たちはその姿を捉えることができます。今後はそれを話します。

地球が生まれてから45億9999万年が経過してやっと知能に恵まれた人類なのですから、その知能を利用して、今までの45億9999万年の姿を想像し、明らかにしていくこと、私たちの祖先を探す営みはお金にはならなくても人類にとって高い価値のある関心ゴトではないでしょうか。

個人的な感想ばかりになってしまいましたが、このような考え事をしているうちに今ある悩みなど吹き飛んでしまう気がしています。我々人類の1個体はたった100年くらいしか生きられません。4599万9999世紀つながれてきた生命の途中の1世紀を生きるわけです。自由に好きなことをやってもいい気がします。逆にそんな貴重な瞬間を生きている他人、地球に同居している生命達、簡単に傷つけていいのだろうか。いろいろ考えさせられます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?