ねぇ、「かねけんさん」って知ってる？

記事の内容に困ったときは、かねけんさんの紹介記事を書けっておじいちゃんが言ってた（）

聡明な読者の皆様には、「かねけんさん？誰それ？ビリケンさんの亜種？」と思われる方もいらっしゃるだろう。

（Wikipedia, Billiken 200712.JPG より引用）

この、足の裏を掻いたらご利益がありそうな木像、もしくは、都市伝説か何かに出てきそうな名前のこの男ーーー「かねけんさん」とは、いったい何者なのであろうかーーー？？？

かねけんさんとは、最近巷で話題沸騰中（と笹かには認識している）の大学生noterである。

彼がどんな投稿をしているのか、それは彼のプロフィールからうかがい知ることができる。

早稲田大学に通う男子大学生で心理学専攻。僕の日常、覗いていってください。"菓子"は出せないけど、笑"かし"ます。

この確実にハロウィン当日には子供たちからいたずら一択を迫られそうなプロフィールの早稲田大生は、日々そのプロフに恥じぬオモシロ記事を、僕のタイムラインに投げ飛ばしつづけている。

僕とかねけんさんとの出会いは、僕がnoteの1カ月毎日投稿を始めたその日か、それよりも少し前、どこからともなくかねけんさんがフラリと現れ、無言で大量のスキを残していったことから始まった。

僕はSNSでは基本人見知りということもあり、大学の課題にかまけて他のユーザーさんをじっくり覗きに行く（通称DIGるというらしい）時間をなかなかとれずにいる。

しかし、今回ばかりはかねけんさんのその可愛らしいワンちゃんアイコンに惹かれて、彼のしたためる御文の数々へと吸い寄せられていってしまったのである。こうして、かねけん沼にどっぷりと両足を突っ込んでしまっているというのは言うまでもない。

ちなみに、この前の誕生日をかねけんさんにもお祝いしてもらったので僕は勝手にアツい友情を感じた。よかったです（小学生並みの感想）。まだ出会って日が浅いが、かねけん沼に膝あたりまでならどっぷり沈めているのではないかと自負している。

さて、ではここで、なぜ僕がかねけんさんの紹介記事を書こうと思ったのか、説明しなければならないだろう。

僕は基本SNSでの出会いをほぼすべてご縁と運命に委ねており、自分からつながりに行くことはほぼほぼ皆無であり、僕とつながってくれたフォロワーさんは全員笹かにかまの推しなのである。

本来なら世界の中心で推し一人一人への愛を叫んでいきたい所、実際にやろうとすると僕の身体がオーバーヒートして溶け消えるので、遺憾ながら心の中で「んぇ・・・スキ・・・」と思うに留めざるを得なかったことも多々ある。

それでも今回声を大にしてかねけんさんを紹介するのは、最近彼が書いてくれた記事が自分の創作活動にとても大きな気付きを与えてくれたからである。

この2記事をぜひ見てほしい。なにがすごいかって「かねけんさん、日常生活を楽しむスキルが半端ない」ということなのである。

こう言っては失礼かもしれないが、かねけんさんの記事には「誰もがあっと驚くような奇抜なできごと」はほとんど出てこない。

「【大学生の日常】【#32】実家大好き男子大学生、トイレに神様がいることを信じてやまない。」は、要約してしまえば、かねけんさんがトイレという空間を愛する理由を語り、この前トイレに置いてあった本に眉毛のコンプレックスを励まされて元気が出ましたというだけの話だし、

「男子大学生、ツイートのレベルが高すぎて拡散せざるを得ない。【リリツイート】」に至っては、自分が今週一週間の中でRTしたTwitterのツイートの、RTした理由を語るだけの記事である。

しかし、それでもかねけんさんの記事は面白い。その小さな、誰もが一度は経験したことがありそうな出来事に出会ったとき、彼自身がどう感じて、それをどんな言葉で表現するのか。それを辿るだけで、当たり前の日常の一風景が、心躍るような一節の物語に変わるのだ。

かねけんさんの記事を読んでみれば、面白い話をするのに「何を書くか」ということが、いかに小さな問題であるかということを痛感させられる。

誰も聞いたことのないような、壮絶な経験というのは、面白い。
しかし、一人の人間が経験できる壮絶な経験の数など、たかがしれている。

日常の多くは、なんにもないような、ありきたりな日々の繰り返しである。

そんな生活の中で、コンスタントに作品を創り続けるには、どうすればいいのだろうか。かねけんさんの「日々の一つ一つの出来事に敏感になり、その時に感じた思いを慈しむ」という姿勢は、こうした問いに一つの答えを投げかけてくれているような気がする。

創作のタネは、誰もが当たり前すぎて気づかないような、日常のワンシーンの中に、ぽとりと転がっているのかもしれない。

かねけんさ～ん、ありがとーーーー！！！
みんなも、かねけんさんとビリケンさんを混同しないように気を付けてね！