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第八章 別れと決意 #01悲しみの果て

彼から別れを切り出されてから、ずっと考えていた。
「私、何か悪いこと言ったかな?」「しつこかったかな?」「嫌われるようなことした?」でも、そんなこと考えても仕方ない。
やっぱり別れたくない!って連絡しようと何度も思った。けど、めんどくさい女にはなりたくなかったから辞めた。
毎日、思い出す度に涙が溢れてきた、泣いて泣いて泣いた。
1か月くらいかな。
涙が枯れ果てたころ、悲しみが怒りに変わった。
今よりも、ずっとずっとかわいくなって、賢くなって、振ったことを後悔させてやる!と決意した。
友だちに相談したら、「きっと、縁がある人とはまた出会うし、そうじゃなかったら、縁がなかったってことだよ。」と言われたので、自分が成長して見返すことにしたのだ。

悲しみが怒りに変わった時、彼の連絡先を消してやろうかと思ったけど、人として嫌いになったわけじゃないし、消せなかった。

まあ、ちょうど大学生活も始まったことだし、新しい恋もあるかもしれないし、存分に楽しんで、勉強も頑張って、誰よりも充実した毎日を過ごそう。

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