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黒い服には、理由がある。

secoこそが、最強のecoである。

20代で長男を出産した頃、金銭的に余裕がなかった。
とりあえず切り詰められるものは切り詰めて生活した。
食材は無駄にならないように、野菜は皮まで使うし、出汁をとった後のいりこも佃煮にしたり、色々と工夫をしていたような気がする。

その時は、とにかくお金がもったいない、が優先だった。

仕事に復帰すると、次は時間がもったいない。
子どもにも構いたいし、体調にも気を遣いたい。
自分の時間と多少のお金を浪費して、乗り越えた。

今は子どもにお金がかかるし、私も忙しい。
次は何をsecoしよう。

私のsecoはあくまでecoに見えなければならない。
セコいのではなく、環境にやさしい意識高い系の人に見える必要がある。
そうじゃなきゃカッコ悪い。
かっこいいを目指したい。

数年前、フランス人は10着しか服を持たないというワードを耳にした。
なるほど、これはかっこいい。
そして、さらには雰囲気ミニマリストになれるのではないか、と。

私は手っ取り早くワードローブの中で一番多い、黒を主軸に構成することにした。
買い替えのタイミングで、靴もカバンも新しく買う服も黒を買うことにした。
これで、いつでも通夜にいくことができる。
そういうことじゃない。

しかし、これは非常に効率が良かった。
どんな時でも、それなりにみえるし、痩せて見える(気がする)。
カレーうどんを食べても、縦横無尽に飛び散る汁のシミも気にならない。
吊り下げ式の名札に挟んだペンの先がでっぱなしで、服にペンがついても気にならない。
黒は素材も選び放題で、素材はテロテロのものを選ぶのでアイロンもかけなくていい。
シワも目立たない。
勝手におしゃれな人という印象も持たれる。
さらには、二日にいっぺん同じ服を着てもバレない(とおもう)。

いいことしかない。
服を選ぶ時間もかからないし、メリットしかなかった。

無駄な服を買わないと決めると、生活に対する心持ちも変わった。
コンビニでちょこちょこと買っていたお菓子や飲料は買わなくなった。
無駄にカロリーを摂取して、ダイエットにもお金をかけるなんてもったいない。体にいいものを選んで食べて、飲み物は家から炭酸水とルイボスティーを持っていく。

いずれ断捨離しそうなものは買わない。
欲しいなと思っても、一度その場は離れる。
明日になっても欲しかったら買おう、と思うと翌日には熱が冷めている。

自然と自分の本当に好きなものに囲まれる。
という素敵な生活でもないが、無駄がなくなると余裕が生まれる。
余裕が生まれると、遊びができる。

ecoこそが、最強の遊びである?

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