みんな宝石を持って生まれてくる
私はずっと「皆と違っちゃいけない」と思っていました。
同じで、普通で、均質でなければいけない。
間違い探しの「違う部分」になってはいけないと思っていたんです。
でも今は「違う部分」こそ、その人にしかない「輝き」なんだと思っています。
今日のテーマは「全ての人が持っている宝石」について。
何かのきっかけになる記事になっていたら嬉しいなと、思います。
「同じであること」のプレッシャー
「皆と同じであること」
それが私に課された義務のように感じていました。
できないと落ち込むし、できると嬉しい。
でも「できている状態」というのは、「私」という個性が消えている状態です。
個性を、「私らしさ」を消して生きるのって、苦しいことだと今は思います。
あの頃も…きっと、苦しかったと思います。
だから私は今、「皆、それぞれ違っていい」と言うようになりました。
「同じ」じゃなくていい。
「違う」ことが、本来の姿なんだって。
「私らしさ」は宝石
私は人はみんな、「宝石」を持っているんだと思っています。
キラキラ輝く宝石を持って生まれるんだって。
でも周りの環境が影響して、だんだん海の底のような所へ沈んで行ってしまうんです。
ずっと持ち続けられる人も居るかもしれません。
「あなたまそのままでいいよ」というメッセージを与えてくれる人が居たら、きっと、持ち続けられると思います。
でも、私はそうではなかったので、宝石はどんどん「私」という海の底深くに沈んで、見えなくなってしまいました。
私の宝石が、また、私の手の中に戻ってきてくれたのは、大人になってからのことです。
大人になって、人に触れ、沢山のことを経験したことで、「宝石を引き上げる方法」を少しずつ学んできました。
そして、環境も変わりました。
生まれ育った家を出て、今のパートナーと暮らすようになったんです。
「どうしてそんなに周りを気にするの?」
これは、うつ病治療中に彼からもらった言葉です。
私は、自分が好きなものを正直に「好き」と言えませんでした。
「こんなこと言ったら、周りになんて思われるか…」と、ずっと思っていたから。
「私がピンクが好きなんておかしい」
「ワンピースが好きだけど、私には似合わない」
「好きなことをやってみたいけど、そんなの許されるわけがない」
そんな風に「周りからどう見られるか」「何て言われるか」が気になって、何もできない人だったんです。
そんな時に、彼から「どうしてそんなに周りを気にするの?」と言われました。
「sarariちゃんが好きなら、それは『好き』でいいんだよ」
私にとってそれは、人生で一番ありえない言葉でした。
信じられなかったし、訳が分からなかった。
「世間的に好きだと良いもの」が好きになって良いもので、「自分が個人的に好きなもの」は好きになっても隠さなければいけないと思っていたから。
宝石を引き上げる
あれからうつ病を克服し、今に至りますが、その間に私は自分で自分の宝石を取り戻すために試行錯誤をしてきました。
ずっと言えなかった「本当はこれが好き(ピンクが好き、可愛いものが好きなど)」ということを、勇気を出して言ってみる。
周りの目が気になって出来なかったこと(ワンピースを着る、鮮やかな色の口紅を使うなど)を、やってみる。
子供の私には大人の目が気になって出来なかったことですが、大人になった今は、もう大丈夫。
私は、「私であること」で輝けると知ったから。
「私であること」は、とても自由で、とても楽しい。
それに気が付いたら、私はそのままの笑顔で、心の底から笑えるようになりました。
「私はこれが好き!」
その楽しさ、喜び、満たされる心地。
この感覚を得られたことは「大人の私」が「子供の私」を助けられた証だと、今そっと感じています。
大人になったから、できること
私が生まれた時に持っていた宝石。
それが今、やっと輝き出しています。
「皆と同じである」というプレッシャーでどんどん深海へ沈んでしまった「私らしさ」という宝石。
「好きに正直になる」
「やりたかったことをやる」
「環境を変える」
大人になって、自分で判断ができるようになったからこそ、自分で宝石を引き上げる行動を起こせるようになりました。
「私には何もない」とずっと思ってきた私ですら、宝石を持っていた。
「私らしさ」は、すべての人が持つ宝石です。
絶対に壊れたり、なくなったりもしません。
持っていないように感じたとしたら、「私」という深い深い海の底に沈んでるだけ。
ずっとずっと宝石は「私」の中に存在し続けているし、誰にでも引き上げられるし、それは今日からだってできます。
宝石を磨く「魔法の言葉」
今の私は、引き上げた宝石を毎日磨いています。
傷がつくこともあるし、ちょっと汚れることもありますが、それで壊れるようなものじゃないと分かっているので、大丈夫。
また磨けばいいだけのことです。
その時に使う「魔法の言葉」があるので、今回はその言葉をご紹介して終わりたいと思います。
読んでいただいて、ありがとうございました。
「私は、私で良い」
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