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次に活かそう!スリランカ食堂サライラサイ、初回の裏話

明日から5月。4月の第一日曜日にスリランカ食堂「サライラサイ 」をオープンしてから早くも1ヵ月近くが経ち、5月の回が近づいてきました。再びワクワク半面ドキドキの毎日を送っています。

「note書いている場合なの?」なんて声も聞こえてきそうですが、仕込みや試作をしつつしばし気分転換。今夜は初回の裏話を語ります。

やることより、やらないことを決める

飲食業未経験のわたしが、月イチ限定でスリランカ食堂を開くことに。初回を終え「お客さまの心と体をハッピーに!」というよりも、わたし自身がハッピーいただきました!という話を書きました。

「なーんだ、何もかもうまく進んでトラブルなんてなーんにもなかったわけ?」と思われるかもしれませんが、まさかまさかです。

胸を張って言うようなことでないけれど、子どもの頃から何事も追い詰められないとやらないタイプ。夏休みの宿題?始業式のカウントダウンが始まってからでしょ。試験勉強?いよいよ明日だ、というその日が勝負。

・・・。

そんなわけで、開店準備も3月中旬くらいまではまだ先だと気持ちに余裕がありましたが、あれよあれよと日が経過。

「メニュー構成は?」「価格設定は?」「何人前作るの?」「足りないスパイスないかな?」「お皿はどうする?」「ショップカードも作りたい」などなど、準備することは山のようにあり。ノートに書き出し眺めては、気ばかり焦る毎日でした。

おまけに以前から製作を進めていたWEBサイトをオープンに合わせて4月までに公開しようと急いだり、さらに欲張って今まで着手していなかったInstagramTwitterにも手を出そうとしてみたり…(このあたりの話は、また追って^^;)

これではいけないと「わたしがスリランカ食堂をオープンするにあたって、成し遂げたいことは何?」とあらためて自問自答することに。スパイスきかせたスリランカカレーを食べてもらって、来てくださる方の心と体を元気にする。ハッピーにする。これが、わたしの最もやりたいことのはず。だからたとえ月イチだって、お店を始めると決意しました。

そう考えると、あれ、わたしなんか違う方向に進んでない?今はこだわるところじゃないところに目がいってない?と気づき、軌道修正。

どんなことでも「やること」より「やらないこと」を決めるほうが難しいと言いますが、とにかく「今(こだわるポイントじゃないこと)は手放す」→「完璧を求めない」と決めました。
例:SNS(→とりあえずお店の情報が上がっていればOK!)やお皿やグラス(→素敵なものを追求するとキリがない!でもお皿を食べるわけじゃない)など

一番重要なのは、提供する料理のはず。一度やってみて足りない部分があれば改善する、余裕ができれば追々こだわっていけばいい!と思うに至りました(遅いよ!)

怒涛の午前は瞬く間に

大方の準備を終えたのは、当日の深夜3時。少し仮眠を取ってから最後の仕込みをし、バタバタのうちにお店に入りましたが、ここからまた怒涛の流れ。瞬く間に開店時間の11時30分が近づきます。

メニューボード書かなきゃ。あ、お水も用意しなきゃ。なによりご飯炊かなきゃ。…スリランカカレーはRice&Curry。ご飯なきゃ、提供できないでしょ!!!

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写真)インドの小学校で使われていた黒板を店内用メニューボードに。少々書きづらく荷物にもなるので改善の余地ありかも。

定食の豆カレーもできてないよ?

さて開店早々、ありがたいことにお客さまがどどーっといらしてくださいました。

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しかし、です。

豆カレーとエビカレーは現場で仕込むつもりだったのですが、ありえないことに開店時間にできていない。オプションのエビカレーはともかく、定食に組み込まれている豆カレーができていないのは非常にまずい。お客さま全員にお急ぎでないかを伺い、急いで作りました(汗・汗・汗)
そして、「オプションカレーなんてたぶん注文ないよ」思っていたら、次々にオーダーが入り…またもや「エビカレーはこれから作るのですが…」とお断りする羽目に。

また、オーダーを聞き違えお待たせした挙句提供できずということもありました。本当に申し訳なく落ち込みましたが、逆にお客さまから「次に来る楽しみができました」という優しい言葉をかけていただき、心があたたかくなりました。

なんとか滞りなく終えられたものの、ワンオペの大変さが身にしみてわかった1日でもありました。

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毎月第一日曜日、予定通りお待ちします!

オープン前に一番心配していたこと。それは、果たしてわたしが作るスリランカカレーを美味しいと思ってもらえるだろうかお金をいただくに値するだろうか、ということ。

今までも人様に振る舞ったりイベントさせてもらったりと、さまざまな機会で「美味しい」と言ってもらったことはあるけれど、飲食店となればまた話は違うんじゃないかしらという不安です。

でも、初回をやってみて「美味しい」「また来ます」と声をかけてくださる方もあり、「自信がついた」というと少しニュアンスが違うけれど、自分が好きで続けてきたことが認められた安堵感、そして少し誇らしい気持ちも抱いています。

明後日5月2日(日)は、いよいよ2回目の営業日。京都は折しも緊急事態宣言下の大型連休となり、大手を振って「お越しください!」とは言えない雰囲気ではあります。

ただお店は運営会社の指導のもと感染対策もしっかり行っていて、「ちょっとランチにでも行って気晴らしするか」という方が過ごされる場所のひとつとなれば嬉しいなと思っています。スリランカカレー定食の構成はまだ思案中ですが、春から初夏へ、店頭に並ぶ野菜も変化があるので、できるだけ季節感を取り入れて作ります。

そんなわけで、サライラサイ は昔は花街、今は静かな住宅街にある「UNKNOWN KYOTO」でお待ちします。鴨川も近く、お散歩にも最適の場所ですよ。


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