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雑文

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分類されない論考あれこれ。
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#エッセイ

自由であり続けること

何を書こうか考え続けていたらひと月が経っていた。 最近の私はというと、とりあえず生きてい…

Sarah
5か月前
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ポストモダンに馴染めない

幼い頃から、向上心の強い子供だった。 昨日より今日、今日より明日が良い日になると、信じて…

Sarah
6か月前
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体は全部知っている

体は全部知っている。 犬が亡くなって数日した頃、ちょっとした腹痛を感じるようになった。 …

Sarah
7か月前
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文章を書くということ

週に一本noteを書く、と決めてから9ヶ月が過ぎた。 その間に家を引っ越し、配置換えがあり、犬…

Sarah
9か月前
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コロナ狂想曲

ここ一週間ほど、夕方になると近所に雀の大群が集まる。 どこからともなく複数の群れが集まっ…

Sarah
9か月前
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天然と本物

去年から石活を始めている。 石活とは、「石」を探して購入すること指すが、ここで言う「石」…

Sarah
10か月前
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「僕は酸っぱかった」

"Ich war sauer." そう言われて目が点になったのは少し前のこと。 sauerとは「酸っぱい」を意味する形容詞だ。 Ich war はI wasだから、直訳すると「私は酸っぱかった」となる。 で、これがドイツ語だと「私は怒っていた」という意味になる。 彼が怒っていた理由は私のせいだったのだけど、私からすると、怒らせるつもりもなく、おまけに怒っていることにも気づいていなかったので寝耳に水だったのだった。 向こうは私に怒って対応が雑だったことを謝ってきたので、む

多幸感と死出の旅

雨宮まみさんという作家がいる。 正確には、「いた」。 今から7年前、2016年に彼女は亡くなっ…

Sarah
11か月前
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Déraciné

「将来、どこに住みたいとかあるの?」 母親に初めてそう聞かれたのは小学生高学年の頃だった…

Sarah
11か月前
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思い込みと現実

少し前の記事なのだけど、読んだらぐっさり心に刺さってしまった。 心理学風に言えば「認知の…

Sarah
1年前
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後悔のない人生

昔から、死ぬ時のことをよく考える。 子供の頃から、割と身近に死があったからかもしれない。 …

Sarah
1年前
9

一発アウトの世界

少し前に、ちょっとした知り合いが立て続けに世間から注目された。 いわゆる「炎上」というや…

Sarah
1年前
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信仰について語るときに私たちの語ること

最近仲良くなったモロッコ人の友人がいる。 私も彼もそれぞれのボスについて会食に参加したこ…

Sarah
1年前
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エネルギー体

体は全部知っている。 中学一年の時に、部活内部のいざこざに巻き込まれた。 きっかけは、「先輩」「後輩」関係の拗れだった。誰が「生意気」だとか、誰は誰の「お気に入り」だからどうだとか。それら全てを「頭の悪そうな会話」としか思えなかった私は、当然先輩からあまり好かれなかった。段々と部活自体が面倒くさくなり、お腹が痛くなって休むことが増えた。典型的な過敏性腸症候群だった。 中学二年になる頃には転部した。 二年のクラスでは、いじめのターゲットになった。 きっかけがなんだったかも