マガジンのカバー画像

雑文

16
分類されない論考あれこれ。
運営しているクリエイター

記事一覧

自由であり続けること

何を書こうか考え続けていたらひと月が経っていた。 最近の私はというと、とりあえず生きてい…

Sarah
3か月前
24

ポストモダンに馴染めない

幼い頃から、向上心の強い子供だった。 昨日より今日、今日より明日が良い日になると、信じて…

Sarah
4か月前
19

体は全部知っている

体は全部知っている。 犬が亡くなって数日した頃、ちょっとした腹痛を感じるようになった。 …

Sarah
6か月前
23

文章を書くということ

週に一本noteを書く、と決めてから9ヶ月が過ぎた。 その間に家を引っ越し、配置換えがあり、犬…

Sarah
8か月前
19

コロナ狂想曲

ここ一週間ほど、夕方になると近所に雀の大群が集まる。 どこからともなく複数の群れが集まっ…

Sarah
8か月前
15

天然と本物

去年から石活を始めている。 石活とは、「石」を探して購入すること指すが、ここで言う「石」…

Sarah
9か月前
12

「僕は酸っぱかった」

"Ich war sauer." そう言われて目が点になったのは少し前のこと。 sauerとは「酸っぱい」を意味する形容詞だ。 Ich war はI wasだから、直訳すると「私は酸っぱかった」となる。 で、これがドイツ語だと「私は怒っていた」という意味になる。 彼が怒っていた理由は私のせいだったのだけど、私からすると、怒らせるつもりもなく、おまけに怒っていることにも気づいていなかったので寝耳に水だったのだった。 向こうは私に怒って対応が雑だったことを謝ってきたので、む

多幸感と死出の旅

雨宮まみさんという作家がいる。 正確には、「いた」。 今から7年前、2016年に彼女は亡くなっ…

Sarah
9か月前
13

Déraciné

「将来、どこに住みたいとかあるの?」 母親に初めてそう聞かれたのは小学生高学年の頃だった…

Sarah
10か月前
13

思い込みと現実

少し前の記事なのだけど、読んだらぐっさり心に刺さってしまった。 心理学風に言えば「認知の…

Sarah
1年前
9

阿修羅のごとく(1979)

大人になった姉妹唐突だが、このnoteは週に一度あげることを目標にしている。自分の書けること…

Sarah
1年前
7

後悔のない人生

昔から、死ぬ時のことをよく考える。 子供の頃から、割と身近に死があったからかもしれない。 …

Sarah
1年前
9

一発アウトの世界

少し前に、ちょっとした知り合いが立て続けに世間から注目された。 いわゆる「炎上」というや…

Sarah
1年前
19

信仰について語るときに私たちの語ること

最近仲良くなったモロッコ人の友人がいる。 私も彼もそれぞれのボスについて会食に参加したことで知り合い、色々と話すうちになんだかとても気が合うことがわかり、たまに一緒にご飯に行くようになった。 初めて一緒にご飯に行った日は「ラマダン開始の日」に重なった。私は恥ずかしながら、ラマダン中には日が出ている間に水も飲めないことを知らなかった。そんな私に彼はラマダン中の伝統菓子をプレゼントしてくれ、その日はモロッコ料理を楽しんだ。ちなみに私はモロッコ料理が大好物である。 新しい知識が