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私の働き方(2024年9月)

私は週4日、障害者雇用で働いています。
来月で入社して2年です。
この働き方に至った経緯や、してきた選択についてお話しようと思います。


今までの働き方(障害がわかるまで)

私は2020年に発達障害と診断され、障害者として生きることになりました。
それまでは健常者として過ごしていたので、一般雇用でお仕事をしてきました。
ですが、お仕事が全然出来なかったり、精神疾患の症状やお薬の効果が強く出ている状態だったりで長続きせず、何度も転職を繰り返しました。
その数は履歴書の職歴欄に書ききれないぐらいです。
障害がわかった時も働いていたのですが、いつまでたってもお仕事が出来ず途方に暮れていたのと、そんな私を見放さずに指導やフォローを続けてくださった職場の方々にこれ以上迷惑をかけ続けるのは申し訳ないと思い、退職しました。
その後、当時の主治医の勧めで発達障害専門の就労移行支援事業所に通所を決め、訓練と就活をしました。

働きたかった理由

失敗経験ばかりでポジティブな記憶がほとんどなく、もう働きたくないと思っていてもおかしくない状況なのに、私は働こうとしていました。
働きたかった理由は3つあります。
①1人で暮らしている為、収入が必要だった
②自由に生きる為に、完全自立を継続したかった
③就労移行支援事業所に通所中、働くのを諦めて就労継続支援A型事業所やB型事業所を選ぶ未来を考えたこともあったが、私には合わなかった

このような理由で、私は働くことを選びました。

働くにあたって選んだこと

①障害を開示するかどうか

私は障害者雇用で障害をオープンにして働くことを選びました。
何故かというと、最初にお話したように、今まで一般雇用で働いてきましたが上手くいったことがなかったからです。
いろいろな職種を経験しましたが研修期間中に覚えるべき業務を覚えられたことがなく、ものすごく迷惑をかけていました。
少し覚えたとしても作業に時間がかかったり、日によって出来る時と出来ない時があったりして、お給料を頂けるレベルではありませんでした。
また、障害があるという自覚が無く、出来ない理由を聞かれても説明が出来ないし特性全開で業務に取り組んでしまっていたので、周りの人たちをかなり困らせていました。
なので、自分の障害を私も周りもわかっている状態で、出来る業務が多い職種を選んで働くのが良いと思いました。
出来ないことやサポートが必要なことは配慮として伝えたりお願いをして、その分、出来ることや出来る努力は精一杯頑張って働こうと思いました。
あと、私は見た目で障害に気づかれることはほとんどないのですが、たどたどしい話し方や独特な発音とイントネーションで「あれ?何か違うぞ?」とよく驚かれます。
障害がわかるまではちゃんと喋らないと怒られるから頑張って“普通っぽく”話していましたが、障害がわかってからはちゃんと喋れなくても怒られる理由にはならないと気づいて頑張らないことにしたので、障害者雇用を選べば本来の喋り方で安心してお仕事ができると思いました。

②特性の出し方をどうするか

働き方を考える時に、特性を出す出さないで選ぶのはやめました。
理由は、選択肢や可能性が狭まるからです。
私としては特性全開で過ごすのが1番ラクなのですが、雇用契約を結んで働くとなるとそういう訳にはいきません。
だからと言って、特性を出さないようにすることも出来ません。
それに、特性は障害になるものだけではなく、個性や強みになるものもあります。
そこで、お仕事をする時、周りに迷惑をかけてしまいがちな特性はコントロールして、強みになる特性は出すことにしました。
そう決めて意識をして訓練や実践を重ねても、業務をこなしながらバランスを取るのは難しく、特性のコントロールはとても疲れてしまうので、その分、休日などOFFの時に特性全開で過ごして力を抜くことにしようと思いました。
OFFの過ごし方はずっと私の課題なので、練習が必要です。

★特性の例
【迷惑をかけてしまいがちな特性】
うっかり、ヌケ、言葉にせずに動いてしまう(衝動性)、マイペースすぎる(価値観、認知、理解)、時間管理と優先順位の苦手、報連相が長くなる、体調把握の苦手 など。

【強みになる特性】
視覚優位、言われたことやルールを守る、嘘をつかない、好奇心旺盛、行動力(衝動性)、集中力、こだわり など。

【休日に特性全開で出来ること】
絵を描く、1人で過ごす 

終わりに

最初は週3日の契約で働き始めましたが、現在は週4日勤務になりました。
職場の皆様に助けて頂きながら頑張って、来月で入社して2年です。
就労継続の最高記録を更新中です。
今回は、現在の私の働き方についてお話をしました。
次回は、私がどのように就活を進めたのか、どのように職種を選んだのか、働いてみた感想などをお話できたらと思います。

読んで頂きありがとうございました。

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