あいに行くよ

僕には毎日楽しみにしていることがある。

僕の腹時計は正確だ!

3時に僕はいつもあいに行く。

僕は太っている。

というか太ってしまったんだけれど 笑

僕のことをチュンチュンと呼ぶ女の子がいるんだ。

毎日あいに行くんだよ♪

僕の名前はチュンチュン。

そう呼んでくれるからチュンチュンになったんだけど名前を呼んでもらえるって嬉しいね。

僕の他にもそこの家にはいろんな鳥がやって来る。

僕はセキレイっていう鳥なんだ。

他にはね。。。

キジバトさん
ツバメさん
ハクセキレイさん
セクロセキレイさん
キセキレイさん
ヒヨドリさん
モズさん
ジョウビタキさん
ツグミさん
シジュウカラさん
メジロさん
ホオジロさん
スズメさん
ムクドリさん
オナガさん
ハシブトカラスさん
ハシボソカラスさん
トビさん
ゴイサギさん
カッコウさん
ウグイスさん

たちがやって来るんだって。

なんでこんなにいろんな鳥を知ってるかって?

女の子が僕に話してくれるんだ。

もちろんそこの庭で会ったことがある鳥もいるけれど僕の知らない鳥もいっぱいいたんだ。

僕が初めてその家に行ったのはお腹が空いてご飯を探していた時だった。

植木がたくさんあって小さな池があってそこには僕のご飯がたくさんあった。


夢中でご飯を食べていたら窓からこっちを見ている女の子がいたんだ。

その女の子は白い襟のあるシャツにオレンジ色に近い赤のスカートを履いていた。スカートはお腹に小さいポケットがあってシャツの上から来ている感じ。白いハイソックスにおかっぱ頭。真っ黒でサラサラな髪の毛。手にはパンを持っていた。

それが初めての出会い。

僕はそのガラス戸の向こう側の赤色がとても綺麗だと思ったんだ。


僕はご馳走があるその家に毎日行くようになる。


ある時、僕が行くとガラス戸が空いていた。


するとやっぱり女の子が立っていてチュンチュンと言いながら何か投げたんだ。僕はびっくりして飛んで逃げた。遠くでチュンチュ〜ン!という可愛らしい声がする。


次の日、またご飯を食べようと女の子の家の上を飛んでいると、小さい池の真ん中に歪で真ん中がちょっと凹んだ石が見える。その上に何か落ちている。僕は怖々いってみる。そこには摘んでちぎった小さいパンが落ちていたんだ。パンは美味しいんだよね!ずっと前に一回食べたことがあるんだけどすんごく美味しかった。


僕はいつものご飯の他にパンもある!と思ったらワクワクしたね♪


僕がワクワクしているとやっぱりガラス戸は空いていて女の子が立っていた。


女の子はまたチュンチュン!と言いながら何か投げて来る。僕は今度は逃げないで少し飛んで木の影に入る。そこから覗くと投げて来るのはパンだった!


その女の子は何か色々喋っている。

よく聞いてみると

チュンチュン!パンだよー
チュンチュン!食べてー
チュンチュン!ご飯だよー
おいでー♪


僕に話しかけている!そう思ったら嬉しくて僕は勇気を出して出て行った。


すると女の子はチュンチュン来たー!と言ってコロコロと笑った。おかっぱの笑顔がとても可愛らしくて僕は楽しくなる♪


その日から僕は毎日3時に女の子にあいに行く!


最近太って飛ぶのがちょっと重たいんだけど…笑
食べる時間が楽しいんだ。


今日も一緒にパンを食べよう♪








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