実録 ドラキュラ菜園に立つ

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 10

インフィニティーサラダバー

葉物を植えつけるにあたり、選ぶ基準としては

●春早くにトウ立ちしにくいもの

●虫がつきにくいもの

●食べやすいもの

などを考慮したのだが、これらの条件に適した、皆様に自信を持ってお勧めできる葉物をご紹介しよう。サンチュである。4月から8月まで栽培していたが、まったく虫がつかない上、ほったらかしでもわしわし生えてくる。株ごと収穫しなくてもちょいちょい周りの外葉を

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 9

悩ましのズッキーニ

受粉の必要な野菜は育てない、そう誓ったではないか。しかし人の心は移ろいやすい。ホームセンターでズッキーニの苗にときめいた私の心はコンマ5秒で変節したのである。転びましたとも、ええ。だってズッキーニは私の大好物である。せめて受粉の確率をあげようと2株植え、周りにもマリーゴールドやゼラニウムなどの花を配置し、虫達に「ちょっとここ、良さげなスポットじゃない?羽休めとく?花粉集めとく

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 8

師匠は舞い降りた

仕事が忙しくてこちらの更新がはかどらないうちに、種まきを直播したトウモロコシ、つるありインゲンなどがそろそろ20cmぐらいになってきた。菜園には小鳥やモンシロチョウ(私はアブラナ科のものを今育てていないのでモンシロチョウには目くじらを立てない)などが訪れて、最初の殺風景なむき出しの荒地が、緑美しいのどかな景色になってきて、私の心は弾んでいる。

↑ルバーブ。

ズッキーニと、左

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 7

わたしを間引かないで

さて耕した土地に何を植えていくのか。あれもこれも植えたいという欲望優先なので、作物一つあたりの収量は高くなさそうである。そして植えるものを調達しなければならないのだが、トマト、ナスなどの夏野菜はまだチト早い。春の夜風は案外寒い。春の陽気に誘われてうっかり薄着でフラフラと花見などに出かけ、酔っ払った頃には「ああしまった、まだコートが必要だった」と震えながら帰ること多々の私とし

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 6



大地をひっかく午後三時

農作業というと、イメージするのはやや高齢の方が鍬やら振り下ろしたりしているのどかな光景なのだが、のどかなんてものではない。ここは戦場なのである。一体全体こんな重労働をお年寄りにやらせるなんて世の中どうなっているんだろうか。というぐらい、畑を耕すのは大変である。今回わたしが借りた畑は、すでに一度業者が入って雑草などを取り多少整地してもらっていたらしいのだが、それでも土を

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 5

我弘法にあらず(もっとこだわりましょう)

人間にはありとあらゆる可能性がある。やればできる。YOU CAN DO IT!

という幻想を振りまきながら人々の燃え盛る欲望を飲み込んでゆく場所、それがホームセンターである。他にもそういう場所はある。楽器屋とか、画材屋とか、手芸屋とか。夢見がちで不器用で間抜けなうっかりさんたちが目を輝かせて今まで使ったこともなくまたこれからも使いこなせもしないであろう

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 4

バンリュー族のアンニュイ

時は来た。4月1日、ついに菜園に入れる日となった。陽光うららかちょっと風の強い午後遅く。さっそく市民農園に向かうは、わたし、助太刀の夫と近所に住んでいる母である(全員農作未経験)。

ところで、この市民農園であるが、住宅街のど真ん中に唐突に存在している。話はここでぐぐっと横道に逸れる。わたしは神奈川県在住で、打ち合わせやパーティなど仕事関係の人と名刺交換をすると、だいた

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 3

座学派堂々巡り

(※ちょっと遡ってお届けしています)

4月1日までは畑に入れないということなので、ではその前に十分に予備知識を蓄え、準備しておこうではないか。と、本屋や図書館で家庭菜園の本をいくつか物色する。ベランダ園芸も無農薬派だし、せっかく自分で作るので菜園もできれば無農薬派でゆきたい。という方向性で素人向けの菜園の指南書をいくつか読んでみた。ここにそれらの要点をまとめる。

●堆肥や肥料

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実録 ドラキュラ菜園に立つ 2

何かがうまく...行くはずがない!派の逡巡

物事というのは興味を持ちだすとタイミングよくそれについての情報が引き寄せられてくるものなのか、あるいは今まで興味がないので単に見逃していただけなのか、いずれにしても好奇心は自分の領域を拡げるものである。野菜熱が微熱を帯びてきたちょうどその折、わたしの目にニュースが飛び込んできた。市の広報をぼんやり眺めていたら、市民農園の募集が出ていたのである。よく見る

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実録 ドラキュラ菜園に立つ  1

プロローグ ー 夜型園芸人間のささやかなるプロフィール

わたしは自由業歴20年だが、締め切り仕事を20年もやっていると、すっかり「なんとしても締め切りの帳尻を合わせるだけのために生きる」という体質が染みついてしまっている。平たく言うと、夜なべして朝近くに原稿をあげて、終わらせてから休む、というルーティンが定着してしまい、トランシルヴァニア時間に生きる目の下のクマの濃い民族なのである。(※もちろん

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