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ヨーロッパで日本酒を売るには(2)
ヨーロッパで日本酒を売るには(1)では、日本酒に対するネガティブなイメージを払拭できそうな日本酒をタイプ別に紹介した。また、日本酒の価値を理解してもらえるようなストーリー作りの重要性についてまとめた。
この記事では、なぜヨーロッパでは日本酒が売れないのか(3)でまとめた通り、日本酒に関する正しい情報が伝わっていないという問題点を解決するための提案をしたい。正しくわかりやすい情報を伝えることで、日
ヨーロッパで日本酒を売るには(1)
なぜヨーロッパでは日本酒が売れないのかというテーマで、3記事にわたってヨーロッパにおける日本酒市場の概要をまとめた。これまで述べてきた通り、ヨーロッパで日本酒を売るのは難しい。
しかし、ヨーロッパでの日本食ブームは止まるところをしらず、日本酒に対する興味も強くなる一方である。これまでに築かれてきたイメージを逆手に取って、ヨーロッパで日本酒市場を拡大していくために、これからできることについて考察す
なぜヨーロッパでは日本酒が売れないのか(3)
なぜヨーロッパでは日本酒が売れないのか(1)に記した通り、ヨーロッパでは、一般消費者が「sake」に対して持つイメージが良くない。それに加え、なぜヨーロッパでは日本酒が売れないのか(2)に記した通り、多くの日本酒は船便でヨーロッパへ輸出されており、日本からヨーロッパまでの長い旅路の間、ずっと船に揺られて品質が落ちてしまっている可能性が高い。さらに、輸送費が高いため、一般に販売される際の商品値段が、
もっとみるなぜヨーロッパでは日本酒が売れないのか(2)
なぜヨーロッパでは日本酒が売れないのか(1)では、ヨーロッパの一般的な消費者が日本酒に対して持っている間違ったイメージをまとめ、なぜ日本酒が売れない環境にあるのかを説明した。この記事では、日本酒を輸出する際の最大の難関である運送と、ヨーロッパでの日本酒の値段についてまとめる。
◆日本酒には過酷なヨーロッパへの道のりヨーロッパのディストリビューターの多くは、船便で日本酒を輸入するようだ。しかも常温
なぜヨーロッパでは日本酒が売れないのか(1)
日本国内で日本酒の消費量が減っている。国税庁の資料によると、2018年度の清酒の出荷量は、ピーク時だった1973年のたった3割。一方、清酒の輸出金額は5年間で2倍となっており、輸出すれば何でも売れるというまことしやかな噂も聞く。
2019年度の清酒の輸出先は、金額ベースで、アメリカ(29%)、中国(21%)、香港(17%)の上位3ヶ国が67%を占めている。ヨーロッパ(EU加盟国28ヶ国)へ向けた