マガジンのカバー画像

約束の記憶(小説)

58
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

約束の記憶 第三章 15話

約束の記憶 第三章 15話

この物語はフィクションです。

ここまでのお話はマガジンからどうぞ↓
https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10

【Rプロジェクト本部】

「完了ですよね?室長」

微動だにしない空気に耐えられず、小坂が室長の中島に問いかけた。

一葉と連絡がつかず、最後はハラハラドキドキの連続だったが、なんとかミッションを終えることができた。

しかし‥。

下を見つめ

もっとみる
約束の記憶 第三章 14話

約束の記憶 第三章 14話

この物語はフィクションです。

ここまでのお話はマガジンからどうぞ↓

https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10

玄関のドアが開いた音もせず、いきなり足音が聞こえてきた。

振り返ると金髪の男性が現れた。

「まったく、ハラハラさせるなよ」

一葉さんと私をみて、にっこり笑った。

この世の人とは思えない風貌なのに怖くない、というかどこか懐かしい感じがし

もっとみる
約束の記憶 第三章 13話

約束の記憶 第三章 13話

この物語はフィクションです。

ここまでのお話はマガジンからどうぞ↓
https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10

「せんぱーい・・」

遠くから声がする。

「先輩!」

これは・・双葉ちゃんの声?

目を開けてよく見ると、倒れている人のそばで双葉が叫んでる。

霞んでいるし、遠くてよく見えない。

近寄ってみると・・・・え!!
『私』が倒れている。

もっとみる
約束の記憶 第三章 12話

約束の記憶 第三章 12話

この物語はフィクションです。

ここまでのお話はマガジンからどうぞ↓
https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10

目が覚めると、ズキンズキンする頭痛と、のどに痛みがあった。

あれ・・ベッドにいるけど、どうやってここにきたのか思い出せない…。

有沢恵は体を起こして、しばらくぼーとしていた。

「そういえば、ふわっと体が浮いてここまできたような。でも誰かが

もっとみる