見出し画像

小学3年生 男の子

息子の通っている小学校では、保護者が何かしらの係を請け負うことになっていて、その中の1つに図書のお手伝いがある。

図書係になると、年に数回、中休みと昼休みの2回小学校の図書館に足を運び、本の貸し出しのお手伝いをする。

図書のお手伝いの日の朝、私はいちおう息子に言った。
「ママ、今日図書のお手伝いの日だから学校に行くね」

中休みの時間に合わせて学校に向かい、貸し出し用のパソコンを立ち上げる。

キーンコーンカーンコーン。中休みが始まる鐘がなった。

しばらくすると、図書館の扉がガラガラと開き、キョロキョロしながら息子が入ってきた。

私は言う「来てくれたんだね。友達と校庭に遊びに行っても良いんだよ」

息子は「今日はいいの」と言いながら、本棚から1冊本を選び、読書を始めた。

中休みは10分間。終わりを告げる鐘が鳴る。

息子は再びキョロキョロ周りを見渡し、誰もいないことを確認すると、ぎゅーと私を抱きしめて、走って教室に戻っていった。

反抗期に片足突っ込んでいる息子からの不意打ちのぎゅーに、母の胸はときめいた。

生意気盛りで喧嘩もするけど、まだまだ可愛い我が家の小学3年生。







この記事が参加している募集

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?