「美味しい」を欲張らない

お店の料理や食べ物を紹介する
テレビ番組って多いですよね。

見ていると、すぐコメンテーターの人が
「美味しい〜!」っていうけど、
簡単に「美味しい」って言い過ぎじゃね?
っていつも思います。笑

そりゃ、実際美味しいんだろうし、
美味しいって言わなきゃ
番組が成立しないんだろうけど。

「それは、"売り物"なんだから
美味しいのは当たり前だよね、、」

なんて、心の中に冷めた自分がいたりします。

「美味しい!」は誰のため?

メディアがすぐに美味しい!って言うから、家庭でも美味しいものを作らないといけないと思うし、作る側も「美味しい!」と言って欲しくなるのかもしれないですね。


かくいう私も、つい夫に
「美味しい??ねえ?美味しい?」
って聞いちゃうタイプですが(笑)

料理研究家の土井義晴先生の記事を読んでから
ちょっと考え方が変わりました。

料理は美味しくなくていい

この記事の中で、土井先生はこう語っています。


食べるものが西洋のレストランのように美味しくなくてはならないというのは、プロの考え、あるいは家庭に社会の風潮が家庭に入ってきたからでしょう。そんなプロの仕事を母親が求められたら困りますよね。

これは、料理教室で先生をやってる者としては
身につまされる話で、

どうしても、お店で食べる味に近づけよう!とか、SNSで注目されるような盛り付けをしよう!とか、煽っちゃうんですよね。

私は料理が好きなので誰かにそう言われたとしても、なんとも思わないのですが、ちゃんと料理をしろと言われると重荷に感じる人もいるでしょう。

力を抜く日があっていい

また、土井先生はこうも語っています。

日本人には「ケハレ」という世界観があります。
「ケ」とは弔い、「ハレ」とは祝いや祭り事です。そして、その間の日常にもケハレというメリハリのある暮らしがあります。簡単に言えば、ハレはごちそうを食べて、ケとは簡単な日常食です。


要はメリハリが大事なわけで、毎日ごちそうばかり食べていたらそれはごちそうではなくなってしまうわけです。毎日ごちそうばかりでは、身体にだって負担がかかるし、何より作る方が大変。




毎日そんなに手の込んだ料理じゃなくていいじゃん、野菜茹でただけ、さかな焼いただけでいいじゃん。力をぬいてもいいんだよ。

土井先生の記事を読んでから、そんなことも
料理の先生として伝えていこうと思いました。


(でも、それを言い過ぎると、商売あがったりなのでほどほどに。笑)

作る人と食べる人、双方が幸せになるための考え方、これは、わたしがこれから究めていきたい
テーマでもあります。

それでは、また明日〜


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