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社内にUXリサーチの風を吹かせる取り組みとは?~UXリサーチセンターの広報活動~

みなさま、こんにちは。UXリサーチセンターの倉内です。
今回は、「広報活動」がテーマです。

UXリサーチセンターを立ち上げた当初は、社内での認知も低く一部の開発メンバーから調査依頼を受けることが一般的でした。
しかし今では認知度も高まり、PdM・デザイナー以外からも幅広く調査への問い合わせをご相談いただけるまでになりました。そこに至るまで、UXリサーチや私たちの部署のことをどのように広めてきたかについてお伝えします。

UXリサーチ / リサーチセンターを広めようと思ったきっかけ

簡単に組織の話をすると、私たちは、独立した部署として立ち上がり、全てのプロダクトから一手に調査依頼を受ける体制を取っています。当初から、リサーチャーが第三者の視点で、公正に客観的に調査することに重きを置いているからです。

ただ、小さな組織、どの事業部にも属さない、なかなか私たちのリサーチ業務が見えにくい状況がありました。どんな調査をどんな手法でやっているのか?を伝えることに難しさを感じていました。

当時のリサーチセンターに対するイメージ

一方、「調査を行うこと」は、ユーザーを深く理解することにもつながりますし、調査結果をもとにした機能開発などにもつながります。私たち自身、専門チームという意識をもって日々調査に取り組んでいますし、一部の開発メンバーだけではなく、多くの人に私たちの取り組みを知っていただき、活用してほしいと考えていました。

実際にどんな取り組みをしたのか?

取り組みのラインナップは以下の通りです。①~③までは主に社内向け、④~⑤は社外向けの発信に関する取り組みです。

社内向けの活動

リサーチセンターができた当初、勉強会をご一緒させていただいた企業様の方から、社内でリサーチイベントをやられている事例を伺い、私たちもチャレンジしようと奮起した経緯があります。そして、第1回目の社内イベントの告知をきっかけにSlackチャンネルを作り、その後もレポートを公開するなど定期的に情報を投稿し続けています。

現在も、以下のようなペースで投稿を続けており、チャンネル参加者数を今も延ばし続けることができています。

■Slackへの投稿テーマと本数
調査結果レポート : 月に2~3本
・リサーチTips : 月に2本
・イベントやnoteなどの情報 : 月に1本

活動のポイント(Slackチャンネルとリサーチイベントの連動)

顧客ロイヤルティを測るNPS(ネットプロモータースコア)など自分の業務の結果として捉えられる調査結果は特に関心度が高く、投稿すると同時にいくつものスタンプがつきます。
また、レポートを読む時間がない社員でも、簡単に結果を見ることができるよう、レポートのURLと一緒に、サマリのページをスクリーンショットで貼り付ける工夫もしています。

この地続きの活動として社内イベントがあり、チャンネルに投稿した調査結果レポートの内容について、オンラインイベントで解説するようにしました。
ここでは、結果だけではなく、目的/手法/結果/ネクストアクションまで、調査一連の流れを紹介します。実際にわからない点はその場で質疑応答も可能のため、リサーチのノウハウと一緒に楽しく触れてもらうことを目的としていました。

社外向けの活動

少しずつUXリサーチセンターの取り組みが社内に浸透してきたと実感できる瞬間も増え、社外への発信にもチャレンジしようと公式noteを始めることにしました。

実は、始める前に Sansan Tech Blog でUXリサーチセンターの取り組みを紹介していたことがあります。(弊社エンジニアが様々な記事を投稿していますので是非ご覧ください!)そこでは、読者の方々の層と私たちの記事が少しマッチしなかった部分があり、その反省から今の活動に繋がっています。
今も、様々な読者の方に読んでいただけていることを、とても嬉しく思っています!

変わり始めた周囲の環境

前段でご紹介したSlackチャンネルは、今では開発・デザイン関わらず幅広い社員が参加してくれています。参加者は200名を突破するまでになりました。

同時に、社内に「リサーチの専門組織」があるという認識が少しずつですが広まってきたように感じます。
実際、開発メンバー以外にもマーケティング部やコーポレートセクションなどからも、お問い合わせをいただけるようになりました。

「リサーチのことを気軽に聞ける組織」というイメージをこれからも作っていきたいですね。

今回の記事の内容を「RESEARCH CONFERENCE 2023」で発表させていただきました!アーカイブ動画も公開されているので、是非ご覧ください!
他社様の取り組み事例も興味深く拝見することができました!

■アーカイブ動画

■当日の投影資料

■セッション別ツイート集(Sansan)

■他社様の取り組みはこちらから!


情報交換をしませんか?

Sansan UXリサーチセンターの取り組みにご興味をお持ちいただけましたら、是非、下記までご連絡ください!

Sansan株式会社 UXリサーチセンター事務局
research-center@sansan.com(大泊・倉内)