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谷崎潤一郎『台所太平記』

牛鍋、沢庵、土生薑しょうが、ヒネ生薑、水菜、京菜、小芋、里芋、糸ごんにゃく、白滝、南京、唐茄子、ぐじ、甘鯛、あぶらめ、あいなめ、うおぜ、えぼだい、縮緬ちりめんじゃこ、しらすぼし、天ぷら、鰤、鰹、ぽんかん、蜜柑、比目魚ひらめ、ナマコ、オムレツ、ハム、挽き肉、海苔、鯛、柏餅、フレンチトースト、牛肉、糠味噌、海月くらげ皮蛋ピータン、燕巣、魚翅ふかのひれ東坡肉トンポウニヨ、タンシチュウ、ソーセージ、味噌汁、大根おろし、熱海名物の七尾の沢庵、少量の壓し麦を交ぜた米飯、菠薐草ほうれんそうや隠元のおひたし、鶏卵一箇か二箇のプレインオムレツ、刺し身、いため御飯、ゲッツのサラダオイル、もやしを煠めたものにカレー粉をまぶしたもの、鱈子たらこ、煮豆、刻みずるめ、豚と野菜の煮ころがしかどろどろの汁にしたもの、熱海名物の干物、ウィンナーソーセージとキャベツを煠めたもの、牛肉と馬鈴薯のコロッケ、カレーライス、トンカツ、すき焼き、パン、バター、生葱と大根おろしに醤油を打っかけて飯にまぶして、中国の漬物、小豆あずき、ケーキ。

――ごちそうさまでした。

参考:谷崎潤一郎『台所太平記』(中公文庫)、中央公論新社。昭和四十九年四月十日初版。昭和四十九年六月二十日再版。
カバー・題字・横山泰三。


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