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写真で切り取る「人工物」

こんにちは。
散歩写真運営担当のYoshiです。

時間がすぎるのは早いもので、5月から散歩写真サービスを開始してから、11月で半年が過ぎようとしております。
改めて、過去から現在まで開催しておりますテーマは12テーマ。


開催しております過去のテーマや、皆様からいただく投稿写真を改めて振り返りをしております。
そんな中で気づくことがあり、テーマでは自然風景を撮影するようなテーマでも、タイトルにあります「人工物」が被写体として撮影されている写真が多くございました。
もちろん雄大な自然を撮影された写真も多く、素晴らしいのですが、
今回は被写体として多く撮影されている「人工物」について記事にしてみたいと思います。

過去の記事でも実施しておりますが、皆様から頂いた投稿写真を各被写体カテゴリ別にご紹介しております。
皆さんの撮影の際のご参考になれば、運営としても嬉しく思います。


1.被写体としての人工物

このご時世、人工物を目にしない生活はほぼ無いと言っても過言ではないぐらい、周りは人工物で溢れています。
そんな人工物を、6つのカテゴリに分けてご紹介できればと思います。

①町並み・都市風景

住んでいる町並みや都市風景は、人が作り出したそれこそ身の回りに存在する撮影対象です。
その一面は、切り取り方により、カオスを感じる写真、長閑さを感じる写真、都市の喧騒を表現する写真など、枚挙に暇がございません。
過去投稿頂いた写真から2点ほどピックアップさせていただきました。

たるさんさん「何気ない通り」

タイトルの通り、何気ない通りを何か柱の隙間から撮影された1枚。
町並みの中に複雑に絡む電線。工事中の誘導にいざなわれる人。
切り取り方によって、都市の複雑さやカオスさ。喧騒をモノクロで表現されております。

サブさん「みなとみらい 夜景」

日中では見ることのできない、夜の都会。
波止場から眺める都市風景は壮大で、何かを訴えてくるような1枚です。
町並みの光が海面に反射し、少し離れた静けさやその向こう側での活気が感情としてもコントラストになっている作品。

②製品・プロダクト

人の手によって作らた製品もまた、写真の被写体の王道になります。
その製品が持つ魅力。切り取り方によっては、感情も伴うこともあります。
また、製品が生み出され、捨てられていく。そんなライフサイクルの視点でも写真として面白い被写体になりえます。
2点ほどピックアップさせていただきました。

Blueさん「Clarity」

カゴに無造作に置かれた澄んだ透明なコップを納めた1枚。
撮影者様の意図に反すコメントとなる可能性がございますが、
日常に存在しどこでも目にするコップ。
その製品を白と黒で表現し透明感を表現され作品とされている。
写真で切り取る世界はすぐそばにあり、表現によって綺麗な作品になると伝えてくれるような1枚です。

yamanoriさん「分別社会」

人が生み出したものはどこかで終わり、また次のライフサイクルが作られる。
そんな生み出された製品の終わりと次の始まりを感じさせる1枚です。
この写真を拝見し、植物などの枯れる瞬間などを意識したことはありますが、人が生み出したものの終わりと始まりを意識したことは無いなと
気付かされる1枚でございました。

③現代建造物

以前、テーマアンケートでも上位に入っておりましたが、人が作り出す建造物もまた、撮影する楽しさを感じます。
現代の建造物は、歴史的建造物とはまた異なり、素材、作られ方、形状など多岐に渡ります。
その作り自体に美しさがあったり、形自体に面白さを感じる被写体になります。
こちらも2点作品をピックアップさせていただきました。

miwaさん「ループ橋に切り取られた空」

天城山の峰々の高低差の移動を解決するために作られたループ橋。
自然の高低差を人工物で解決するためにこのような構造になっているようです。
そんなループ橋とさくらと空。人工物と自然の調和が綺麗な作品でございます。

ぴーちゃんさん「夕陽の太陽から」

人の生活に欠かせない電力を繋ぐ送電鉄塔。
夕刻に沈むこれでもかというオレンジ色の太陽とともに納められた1枚。
この鉄塔ですが、調べてみると結構種類が存在するようで、それぞれ目的を持っているようです。
これもまた、人工物と自然を組み合わせた綺麗な作品です。

④歴史的建造物

建造物を一つにするか迷いましたが、現代と過去で分けて取り上げさせていただきます。
現代建造物とは異なり、やはり背景にある歴史や、その当時を想像させる、感情に訴えてくるような写真が魅力となる歴史的建造物。
これもまた、よく撮影される被写体ではないでしょうか。
投稿写真から2点ほどピックアップさせていただきました。

khnopffさん「京都の路地」

京都の路地の1枚。
この路地が生まれた歴史は、なんと平安時代までさかのぼるとのこと。
東西南北に、大路・小路と呼ばれる通りを張り巡らせ碁盤の目のように区分けされ、さらに、その中心部に入るために作られたのが京都の路地(ろーじ)。
京都を散策すると必ず目にするこの路地ですが、奥に伸びる細い通路に感じる得も言えない感覚は人を何故か魅了します。
建造物として捉えるか少し迷いましたが、歴史があり人が作り出したこの通路を撮影された1枚を選ばせていただきました。

kabachiさん「渋谷の夜」

神社仏閣も歴史的建造物では王道でございます。
こちらの1枚、都会ど真ん中の渋谷に位置し、戦火も免れた渋谷で最古の神社と言われているようです。
その歴史は、1605年の絵巻に記載されている歴史ある建造物。
都会の喧騒の中と歴史的な建造物との立地的なコントラストも感じる写真です。

⑤美術品・芸術作品

博物館や展示などで目にすることの多い、芸術作品。
日々の生活の中で、目にすることは多くはありませんが、
お出かけ中にも芸術作品が潜んでいることもあります。
街頭にあるオブジェや、広場にあるモニュメント。
見つけるとひときわ目立ち、周りの景観と異質な存在となることもあり、
被写体としても写真としても一味違う表現になるかと思います。
こちらも2点ほどピックアップさせていただきました。

ごん色カメラさん「ぜんぜん爽やかじゃない」

撮影されたのは、おかざき世界子ども芸術博物館。
具体的に、何なのか。と問われると、言葉に詰まってしまいますが、受け取り方は人それぞれ。
また子どもの視点では無限に何かを想像することができるのではないでしょうか。
空を見上げるモニュメントと快晴の空。何かこのオブジェも想いを馳せているのではと思わせる。
おもしろい写真です。

red cometさん「通行人」

もうそれはひと際目立つ「目」。
行き交う人を見つめるその大きな目は、新宿の目と名付けられた芸術作品。
都会の喧騒の中にある芸術作品を、また喧騒を表現する過ぎゆく人とともに写真に納められた1枚です。

⑥乗り物

最後のカテゴリは、乗り物。
移動に欠かすことのできない乗り物もまた、人工物として被写体の王道でございます。
その乗り物が歴史的な意味合いを持っていたり、また周りの情景とともに、そのワンシーンを作り上げる要素となり得ます。
こちらも2つのお写真をピックアップしております。

SEIさん「ブルー」

まず外すことのできない被写体、鉄道車。
現役を引退し、展示されている機関車を撮影された1枚。
その歴史を感じる車体と青い空が、今なお力強さを伝えてくれます。
この車体の歴史は古いようで、1938年に大阪で作られ、日本各地で運行していたようです。
歴史も感じることのできる、1枚です。

江州カメラ「稲刈り 終了」

こちらもれっきとした乗り物。
収穫には欠かせないトラクター(コンバイン)の写真。
その周りの景観から、季節を感じることができたり、安堵や期待など感情もよぎる1枚です。
メインの被写体が少し小さめに周りの景観と合わせて作品化されているとお見受けし、様々な思いをはせることができます。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
身の回りにあふれる人工物。視点次第で様々な写真表現を楽しむ事ができるかと思います。
次回テーマは人工物を題材に公開を予定しておりますため、
皆様の写真活動テーマの一つとしてお役立ちできれば幸いでございます。

2.開催中のテーマ

最後に、現在開催中の2テーマについても、
皆様のお写真ご覧いただき、ご参加いただければと思います!

散歩写真運営担当
Yoshi


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