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翻訳の精度が上がれば上がるほど「読解力」向上が求められる。


そもそも、翻訳の精度が上がると、他言語を習得する必要がなくなるのか、というのも議論があるところだと思う。直接的なコミュニケーションが心理的に有益である以上、ある言語を習得することは依然として必要なのではないか、ということだ。また、いくら翻訳の精度が上がったとしても、その言葉独特のニュアンスというのを翻訳しきれるのか、ということもあるだろう。


しかし、翻訳の精度が上がれば上がるほど「読解力」の重要性が高まるということには変わりはないだろう。


翻訳の精度が上がれば、外国語の文章を読解する必要がでてくる。SNSの普及によって読解力は低くなってきているが、一方で読解力の重要性は高まっている。

「読解力の必要性が高まっているという根拠はなんだ」と言われそうだが、たしかにその必要性を示す客観的なデータは持ち合わせていない。しかし、「読解力」は全ての思考的枠組みに基礎的な能力だ。これについても、「読解力などなくても思考はできるだろ」と言われそうだが、この考えは間違えだ。

思考の基礎は「読解力」だ。

何かを理解するというのは、常に言葉を通じて行われる。データや記号を読み取るときにも、その「意味」を理解するには、言葉を通じた理解が必要だ。

人間が思考をするときには、常に言葉を通じてであり、言葉を理解する力とは、まさに「読解力」だ。

AIの普及により、AIの分析した結果を読み解く力が必要になる。翻訳の精度が上がれば、翻訳されたものを読み解く必要がある。

今後、ますます「読解力」の向上が求められるのだ。

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