後立山の山々に青春をかけた 設楽美徳(「山桜通信」52号)
今から遡ること70年前の1953(昭和28)年、設楽美徳は後立山の魅力にとりつかれた。設楽は大学山岳部だけに飽き足らず、社会人山岳会の「登嶺会(とうれいかい)」に参加。青春を後立山の未開拓の岩壁に捧げた。その軌跡を「東京創元社 現代登山全集4 白馬 不帰 鹿島槍」(*1)に残された。五竜岳東面の様々なルートの開拓者として。
部室にあった設楽の著書を読んだ後輩のうち、何世代かは設楽が青春をかけた後立山に挑んでいる。今回、「登山史Ⅱ(仮称)」の編集委員は埋もれた記録の中から、設楽の記録が四半世紀後の後輩の活動に影響を与え、新しい感動を生んだこと(*2)を発掘した。こちらに紹介したい。
(*1)「東京創元社 現代登山全集4(白馬 不帰 鹿島槍ヶ岳)」
1961(昭和36)年初版、後立山の岩場や積雪期の参考資料として長らく利用された。設楽美徳はここに幾つかの寄稿をしている。
(*2)新しい感動を生んだ
後立山のバリエーションルートの合宿については下記に記す。(個人山行も多数あるが省略する)
1978(昭和53)年4月 平尾陽太郎CL 後立山(杓子岳~不帰Ⅰ峰尾根~Ⅱ峰東面・西壁~五竜岳G2)
1980(昭和55)年4月 加藤洋CL 後立山(鹿島槍北壁主稜~五竜岳G3~不帰C尾根・Ⅱ峰~Ⅲ峰B尾根)
1989(平成1)年4月 伊藤秀明CL 後立山(白馬主稜~白馬岳~鹿島槍北壁主稜))
1997(平成9)年3月 久留島隆史CL 不帰ノ嶮(不帰東面Ⅲ峰C尾根)
が挑んでいる。
詳細は近日刊行される「登山史Ⅱ(仮称)」を参照されたい。(編集部)
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