祭り。September 25, 2018
こんにちは!3度のメシより祭りの好きなサノ☆ユタカです。
先週末は各地で祭りがあったと思うけど神輿担いでるかい?
俺は新潟は十日町周辺で行われている大地の芸術祭の最終日に滑りこんで来たっす。
これは祭りと言っても3年に一度の現代美術のトリエンナーレっす。知らない人の為に説明すると東京23区くらいの広さに数百って作品が散在していて全部真面目に見ようと思ったら車でまわっても1週間以上はかかっちゃうって規模なんだぜ。こんな豪雪地帯の田んぼしかないところでよくやるよな。
この写真の作品はマリーナ・アブラモヴィッチって超ドMの変態女芸術家が作った夢の家って作品なんだけどこの家の中には棺桶が4つ用意してあって変なテレタピーズみたいな寝巻きスーツを着てここに宿泊して観客が棺桶で眠って体験をするってコンセプトっす。絶対怖い夢みそうだよな。ここは2000年に完成して以来常設しているから予約すればトリエンナーレ会期とは関係なく泊まれるっす。
今回はここじゃなくてサノ☆大好物のジェームズ・タレルの光の館にやっと宿泊できたっす。いやあここはヤバかったす。
タレル作品でも宿泊して体験できるのは世界でここだけだからね。ここは見学だけなら予約なしでいけるけどぜひ泊まって見るべし。
ここの天井は自分でスイッチで開けるんだけど昼に見ても体験できないのが人間の目の錯覚で周囲の天井部分のライトの色の影響で空自体の色が変わって見えるんだよ。例えば周りが黄色いと空は補色の水色に見えるしピンクのライトだと黄色に見えたりといった感じで日が沈む直前直後のマジックタイムに空の変化を感じつつ床に寝て天井をみんなで眺めるプログラム最高っす。これが写真に撮っても空はただのグレーにしかならないのが残念。人間の目で直接体験するしかないっす。
ここの風呂が真っ暗な中に綺麗な縁取りのライトが石の湯船の内部に仕込んであって超ヤバいトリップできるっす。
おまけにここには立派なキッチンがあって自分たちで食材持ち込んで料理して宴会して酒飲んで騒いでも周囲には全く誰もいないから最高だぜ。
しかも考えられないほど激安。もうコレは体験するしかないから大至急必死に予約とるべし。
作品でいちばん見ておくべきはマ・ヤンソンのペリスコープ・ライトスケープっす。
これは山の中の清流の切り立った断層の景色を見むためにたぶんとんでもない予算をかけて掘った観光用のトンネルがあるんだけど宣伝不足で全然聞いたこともなかったんだけどとんでもなくおもろいもんなんだよなコレがもともと。
その約1キロくらいのトンネルの中に参加型のアトラクション的な舞台装置を作っちゃったこの作品。今後は常設になったので絶対に行ってみるべし。
途中に設置された公衆トイレも作品になってるから忘れずに渓谷側に入ってみるべし。
あとは元祖インスタ映え作家レアンドロのPalimpsest: 空の池ね。
美術館の床中庭全体を騙し絵にしてそこに水を入れた池にした作品は建物が写って見えるんだけど実は写りじゃなくて絵なんだ。中2男子はこの水の中に浸かってバカな写真とってはしゃごうぜ。
SM愛好家にはたまらないのが家の中全体が縛りあげられちゃってるゴームリーの作品「もう一つの特異点」。これ以前から常設しているけど公開はたまにしかないらしいっす。
あととにかくデカくて広くて面白いのがボルタンスキーの最後の教室。
コレは廃校になった学校を丸々全部作品にしているんだけどはっきり言ってお化け屋敷っす。祭り好きなガールフレンドと手を繋いでまわりたいね。キャーとか言われたいなあ。
富士急ランドの"戦慄の迷宮"なみに広くて不気味でいい感じっす。
そう言えばあれの最初のCM、俺が作ったな。
どっかに映像まだあるのかな?と思ったらあったよ。
すげえ画質悪いけど便利だなあyoutubeって。コレたぶん20年くらい前に俺が作ったんじゃねえかな?
っていうかこのナレーションの声、俺じゃねえか。
予算なかったんだろうなあ。もう忘れたけど。すげえテキトーに作ってるな、いま見ると。
いまなら、あと2パーセントくらいは上手く作れるな。まじで。
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