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エミネム。February 14, 2020


こんにちは!3度のメシより映画が好きなサノ☆ユタカです。

公開を待ちに待ったサム・メンデスのワンカット戦争映画『1917』。今日、朝イチで映画館行ってきたっす。


別にネタバレしても楽しめる映画なんで言っちゃうけどワンカットといいつつブラックアウトで時間が飛んだりするので、ワンカットではなくてなんちゃってなんだよね。

『バードマン』以来のワンカットブームも来るところまで来た感はあるよね。とはいえ、メシシコ勢に負けるものかとブレードランナーに続いて今回のアカデミー賞でも撮影賞を獲ったDP ロジャー・ディーキンスのテクニックはガーサスっす。

特に夜のシーンで照明弾のあかりのみでライティングしてるシーンはヤバいっす。



あとはさりげなくカメラが普通に地面を歩いているところからシームレスに池の上や川の流れを移動するんだけどこのつなぎはメイキングおたくとしてはたまらないっす。はやくブルーレイ買ってメイキングがっつりみたいっす。



アカデミー賞と言えば授賞式に突然現れたエミネムの腹には好感もてたなあ。俺史上最低のバカ映画8mileの公開から20年近く経って今さら何やってんのよって会場のマーティン・スコセッチもポカーンと口あいてたよな。




マーチン・スコセッチといえば今回アカデミー賞を独占した『パラサイト』のポン・ジュノ監督のスピーチで

「もっとも個人的なことが、もっともクリエイティブだ」

というスコセッチの言葉がいつも心にありましたと言って、スコセッチがスタンディング・オベーションに答えてほんとうに嬉しそうな顔をしていたシーン。

おっさんマジで涙が出たっす。ディス・イズ・ハリウッドという名シーンだったなあ。たぶん10年後くらいのアカデミー賞でこの時の映像は流れるだろうなあ。



サノ☆が正月からサイコーだって言ってた『パラサイト』はもちろん超面白いけど今週末に見ておくべきアカデミー賞受賞作品は実は『ジョジョ・ラビット』っす。


スターウォーズの続編の監督候補にもなっているタイカ・ワイティティ監督が自らヒットラーを演じて第2次世界大戦下のドイツを舞台に描くヒューマンドラマっす。これ超名作です。ちなみにベビーヨーダですっかり人気のディスニーシアターの実写ドラマ『マンダロリアン』のシーズン1最終回もタイカ・ワイティティが監督っす。


この映画とにかく音楽がセンス良すぎ。ビートルズにデビットボウイのドイツ語バージョンとかベックとか。デビットボウイの曲の流れるあのシーンではおっさん号泣っす。それに衣装のセンスも最高っす。ナチの軍服がグレーのじゃなくて砂漠仕様なところとかスカーレット・ヨハンソンの靴とか。

今回は並み居る超大作相手に脚色賞を受賞したけど日本では公開はじまってすぐから公開している劇場は減る一方。すぐに公開が終わっちゃいそうだから未見の人は大至急劇場に走るべし。


それから前にも言ったけどやっぱり映画館で見るべきは編集賞と音響編集賞を受賞した『フォードvsフェラーリ』ね。あのレースシーンの編集ヤバいっす。


いくらなんでも作品賞までは獲らないだろうと思ってた『パラサイト』の受賞は驚いたし単純に嬉しかったす。『マレッジ・ストーリー』とか『アイリッシュマン』とか今回はNETFLIX勢が受賞を逃したのはやっぱりいろんな力が働いたのかなって思っちゃったな。


近年アカデミー賞を独占してたメシシコ勢は今年は静かだったな。その代わりにコリアンパワー爆発ってところだったけど。


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、やっと役者でアカデミー賞を獲ったブラット・ピットはよかったね。もう一度はプロデューサーに専念して俳優やめるって言ってたわけだから。



タランティーノはやっぱり一度落ち目になった俳優を再生するのがスゲー得意だよな。

俺もインフル10年くらいぶりにかかったり喘息が20年ぶりに出たり最近落ち目なんでそろそろ再生して欲しいっす。まじで。

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