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「刺青」谷崎潤一郎

愚かさの時代

最初の書き出しが「愚かさ」さという貴い徳を持っていて時代・・・

全て美しいものは強者

醜いものは弱者

誰もが美しいことをこぞって、美しくあらんと、競いあって挙句の果ては天秤の体に絵具を注ぎ込んで・・・

FreshPaint-325-2020.09.18-10.06.54お金は賢く

刺青師で人気が有ったのは、浮世絵師から堕落した。若い刺青師清吉がいた。奇形な構図とボカシで清吉は人気があり。

彼の念願である高貴な肌に自分の魂を、彫り込む事であった。己の魂を浮世絵師から堕落したとしても、己の自尊心を荘厳なピラミットとスィンフクスを飾るように自分の恋も刺したかった。

****5年の歳月を掛けて、女を見つけて清吉は唐の絵巻物から2枚の絵を見せて、「肥料」という題材のイメージから、女の肌に「女郎蜘蛛⛅」を刺した。清吉は刺しおわると、最初の「肥料」に成ったの男は自分だといった。

FreshPaint-343-2021.05.18-10.57.06キレイな

これからは最高の綺麗な女にしたからと、男を肥料として行きなさい。

女郎蜘蛛の足に抱かれた。妖艶な背中に朝日があたり絢爛に輝いていた。

FreshPaint-342-2021.05.18-10.02.43パソコンライフ

本の初心者なので、何回も読んで私は男の欲情だけでは無いかとと思いましたが、ここに気が付きました。この本の最初の出だしの文章でした。「愚かさ」という徳を持っていた世の中が・・・でした。

谷崎潤一郎は小説と言う方法で欲望に翻弄される、悲喜劇を描き切り、人間の「愚か」さを浮かび上がらせ書いたのでは無いかと・・・

最後に女の背中にあたる朝日が絢爛だったという文章から…日本の陰陽の美を・・・例えば障子か投射する日差しに淡く微妙な間接の光で朦朧と澱むように、現れる暗さこそ幽玄な美が有るのでは無いかと。

本を読んでゆくうちに谷崎の陰陽のある文章から。本も初心枯葉ですが

絵画も初心者枯葉で、そうなんだ~絵画も陰陽が大事なのだと谷崎の文章に酔いしれ勉強してしまいました。

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最後まで見て頂き拙い文章とパソコンの揺れるカーソルで描きました。

宜しくお願い致します。(^◇^)


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