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家族もコミュニティのひとつと考える

4月26日、青山ブックセンターで開催された、鈴木絵里子さん(31歳 2児の母。ベンチャー投資会社ディレクター)の初著書出版記念イベントに参加しました。

全く知らない女性でしたが、たまたまFBでフォローしている方が彼女の出版を応援していたので気になったのです。

ご本人の文面から溢れるポジティブさ、しなやかで包容力のある優しさ、また、いい感じに肩の力が抜けたユルさが感じられ

「お、この女性からは何かヒントが得られるかも!」とカンを信じて参加することに。

鈴木絵里子さんの初著書
「これからは、生き方が働き方になっていく 」
https://goo.gl/VoCXXJ

彼女のバックグラウンドは幼少期から様々な海外都市を転々とした帰国子女。モルガン・スタンレー、UBS証券、COACH、米国のドローンベンチャーの日本法人立ち上げ、現在は社会的インパクトベンチャー投資会社に勤務。グローバルな視点での社会課題解決支援に取り組んでいます。

講演は著書を深掘りした内容。若くして成功したため、社会貢献について深く考えるようになります。特に女性を含めた多様性が生かされる世界を広げたい、もっとみんながワクワクしながら楽しく、自分らしく生きるためのマインドについてのメッセージが中心でした。

グッときたのが、「家族も様々なコミュニティの一つと考えたらいい。コミュニティは信頼と出入り自由なことが重要だから、これからは5年単位で結婚契約を更新する、といったものになるかもしれませんね。」という発想の柔軟さ!

互いに安心できる、信頼しあって結婚したはずの関係だけれども、いつしかそれがなくなった時にそれを解消する為のエネルギーの膨大なこと。。

社会の仕組みは前時代の亡霊のようなものあっても、未来の環境や意思と行動は自分で作ることができる。

耐えるのが妻の務めの時代はとっくに「終了」です。(逆も然りですかね)

それぞれが自立したコミュニティのメンバーと考えれば、互いに尊重し合うし、根本的な方向性がずれてきたら、コミュニティを抜ければいい。

そんなおおらかなイメージがさらっと出てくるんですね。

キャリアを重ねながら、ずっと「モヤモヤしていた」彼女の軸にあるのは自分はハッピーでラッキーな特別な存在だと思うからこそ、社会に貢献せずにはいられない。という思考が随所に感じられます。

最近の欧米のミレニアル世代についても多々言及していますが、彼らは自分のことを「エクストラ(特上の、というニュアンス)」と表現するのだそう。

誰かにモテるために自分を飾ったり誇張しなくてよく、ありのままの自分を特上の存在だと自信を持ち、さらけ出すこと。

そんな自分を愛するマインドができ、自身で自分を幸せにする方法を見つけられた時にこそ、不思議と人生のパートナーも見つけられる。

その上で、社会貢献にも無理なく仲間とともにジョインしていく時代!と高らかに伝えられていました。

みんなが尊重される社会を実現したい!という思いを持つ人たちは多くいるかと思います。そんな時代の変革期に意識すべきことや、グローバル視点での学びが散りばめられた本。

過去から学び、既存の価値観から少しだけ視点を変え、ポジティブに、リラックスして世界の未来を考えるヒントが欲しい方(特に女性かな?)にオススメです!

講演メモを以下に記載します。

【未来は作るもの 】
・世の中はどう変わる? ティール組織 。人々が自由に、フラットな組織になっていく
・生命体のように、プロジェクト毎に変化する働き方
・イーサリアムの創始者 Vitalik Buterin
社会問題解決のためにブロックチェーン技術が利用される未来を考えている
 https://www.newscrypto.jp/articles/11155
・変革期に必要なダイバーシティ

【ダイバーシティからのイノベーション】
・テック至上主義 スティーブジョブズもGeek boys(いわゆるオタク)。彼のようなそれまでは主流でなかった人から変革期がおこる
・ミレニアル世代 拝金主義ではない。デジタルネイティブ ITに親和性をもつ
・ニューフェミニスト、女性の起業家が増えてきた
・日本のジェンダーギャップ114位(インドよりも下位)健康、ヘルスケア 満点!
・政治経済では女性が活躍できていないが、悲観していない!具体的にできる政策があるはず。
・思想、哲学、カルチャーの重要性。
wonenomics レポート要チェック。思想が変わらないと政治も経済も変わらない!

【まずはunlearnから!】
・私たちは本来多面性がある。人を一面性で括らない、ラベルを貼らないこと。
・そもそも日本では多面性=百姓しかり、 ルネッサンス時代のダヴィンチしかり、多面性がよしとされてきたのに、産業革命以降一面性が主流になってしまった。
・統計学が発達し、 人を分類してしまうようになった。
・多面性を意識することが固定観念を外すために重要!

・女性は家庭的、女性はエンジニアに向かないなど固定概念は外す!
・明治時代 男性が子育てしていた。なぜ変わったか?職場が家から離れた。
・産業革命以降、家事は女性がやること、と言う流れになった
・ピンクも数世紀前までは男性も使っていた。男女よりも、階層を表すものが色だった
・女性がロジカルな事が苦手= unleanすべき。最初に秘書業の延長で計算していたのは女性。コンピューターガールズという言葉もあったくらい。
・女性的、男性的に捕らわれているのは固定観念。多面的な方が楽しい!

【土台となる3つの要素の重要性】
1.自己肯定感
2.コネクション
3.コミュニティ

・自己肯定感が低いと前に進めない。存在の容認
・ミレニアル世代 は自己肯定感が高い。存在意義がある!
・自己肯定感=アクションに繋がるかどうか?

【コミュニティの重要性】
・自由に出入りできる共通の思いをもった人たち
・ロールモデルはいらない!それは過去の成功体験。部分的に学べばいい。
・これからはちがうやり方で成功する!いい要素を取り入れれば良い!
・成長できる、褒めあう、助け合う
・心理的安全性が保たれていることが大切。
・会社的でもいい、趣味でもいい
・コミュニティを通じてlearnする
・マンスプレインに注意!男性が説明しちゃう、知ったかぶる、知識かひけらかす
・詐欺師症候群にも注意。成功者に多い。
・思っている事を発信すること!
・徐々に思いを伝えて共感してもらう

【家族もコミュニティ】
・働くために生きている訳じゃない
・家族や興味についてオープンに話し合う時間があればいい!
・家族もいて、仕事も重要。それを曝け出すべき。
・家族との距離感が大切

【東洋思想が着目される】
・社会にいい、環境に良い事を気にする。仏教的、東洋的思想。マインドフルネス。
・個人主義の欧米とは違うやり方がある。
・綺麗で安全で清潔な素晴らしい日本を発信すべき。

【あなたの優先順位はなんですか?】
・常に優先順位を問いながら生きていくのが今の社会の生き方
・排他的な人に嫌われてもいい!みんなに好かれる必要はない
・自分を理解されるには、弱みをさらけ出すのが手っ取り早い!

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