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【4】理想の休日

今日のnoteは、オンラインコミュニティ #旅と写真と文章と#旅しゃぶ交換日記 という企画から生まれました☺︎

昨夜はるかさんから指名を受けて与えられたお題は、【理想の休日】について。


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目を覚ますと、横に君がいた。まだ外は薄暗い。ぐっすりと眠る君を起こさないように寝返りを打って、二度寝に入る。
次に目が覚めると、遮光カーテンの隙間から朝陽がのぞいている。君を起こさないように、手をひょいと伸ばして、ベッドのそばのカーテンを開ける。キラキラした青空と柔らかい朝陽。空を眺めていると「おはよ」と君が起きてくる。

「まだ眠たいね」そういいながら布団の中でゴロゴロする。と、わたしのお腹がグーっとなる。すぐそばにいる彼がにやにやと笑っている。
「きこえるって、ずるいなぁ」
そう言うと
「んふふ。朝ごはん、食べよっか」
と返される。

昨夜から水に浸しておいたお米を土鍋に移して火にかける。トイレを済ませて歯磨きを始める頃には土鍋から白い煙が沸々と昇ってくる。
「朝ごはん食べよっか」
と提案した君は、なぜかまた布団に戻っている。

お味噌汁の具も付け合わせの筑前煮も昨日の夜ご飯の残り。納豆をつけておけば朝ごはんっぽくなるかな。なんて思いながら朝ごはんを用意する。

朝ご飯の匂いに釣られて君がコタツに座る。まったく、ずるいやつだなぁと思いながら朝ごはんをコタツに並べてご飯を食べる。
「いやぁ。朝ごはんはやっぱり納豆だよね」
なんて言いながらご飯をお代わりする君。わたしは、まだちょっと微睡みながらゆっくりとご飯を食べる。

ご飯を食べ終えて、ホッと一息していると机の上が片付けられ、いい匂いがしてきた。
君の淹れたコーヒーの香りだ。
砂糖もミルクも入れずにブラックで、時間をかけてゆっくりと味わう。たわいもない話をしながら。

マグカップを洗いにながしへ行くと、土鍋から食器まで、全て洗い終わっていた。
まったく、ずるいなぁ。
そう思いながら「ありがとう」と伝えると、ちょっぴり恥ずかしそうな顔で「ごちそうさまでした」なんて言ってくれる。

そのまま2人でソファに腰をかけて、各々読書を楽しむ。日差しが気持ちよく入り込んできて、またうとうとしちゃう。

気付いたら、夕暮れ。
「今日はおやすみだし。ね。」
と近くのラーメン屋さんに入って、メニューを眺める。散々悩んだ挙句いつもと同じ中華そばを頼むわたしをみて、彼がにやにやと笑っている。

ラーメンが来るまでの間、今日読んだ本の話、ここ最近のちょっとしたニュースの話をする。ラーメンは、のびる前に食べたいから、無言で食べるけど。
わたしが半分も食べていないのに、君はいつの間にか替え玉まで頼んでいた。一人前を食べ終えて君を見ると、ちょうど同じタイミングで君も食べ終えていた。よく食べるなぁ。

帰り道、「肌寒いな」そう思いながらも「アイス食べたいな」なんていうわたしに君は苦笑しながらコンビニに寄ってくれる。

寒い寒いと言いながら公園で食べるアイスは格別だ。矛盾しているようだけれども、ラーメンの後にはアイスが食べたくなるし、寒いからこそアイスが食べたくなる。

冷え切った手を繋いで、家路に着く。
繋いだ手を、君がそっとポケットに入れる。嬉しくてにやにやしながら君を見ると、もう片方の手でわたしの髪の毛をくしゃくしゃにした。
まったく、ずるいなぁ。
もっと、すきになっちゃうじゃん。

明日もおやすみ。ちょっぴり、夜更かししてもいいよね。
帰ったら、君の淹れてくれるコーヒーを飲みながら映画でもみようよ。

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旅が好き。なんて言いつつも、理想の休日は結構インドアだったりするもので。
1人で自由に伸び伸びすることが好き。なんて言いつつも、この人の隣にいたいなと思える人だって欲しているわけで。
この道草中のいま、わたしは何を選んで何を選ばないのか。うんうんと悩んでいけたらいいなぁ。

✳︎次回は✳︎
先日、同じく転勤族育ちだということが発覚した菜生さん。

お題は【転勤族育ちのおいしいトコロ】
彼女の紡ぐ言葉や写真がとてもステキで。いつも周りを思いやって優しい眼差しを向けてくださる菜生さんみたいなオトナになりたい、と思っている今日この頃。わたしの愛が溢れんばかりのバトンを受け取ってください♡



✳︎旅しゃぶ交換日記とは?✳︎





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