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実はお屠蘇は漢方薬:2023年 令和5年


あけましておめでとうございます。

サンコー薬局 羅漢店の宮崎です。

お正月らしく、お屠蘇について書きます。

実はお屠蘇って漢方薬なんです。これだけでも知っておいて欲しいです。


〇お屠蘇とは

お正月に無病長寿を願って飲まれるお屠蘇の由来は、「蘇」という悪鬼を屠るという説や、邪を屠り生気を「蘇生」させるという説があります。現代ではお屠蘇を飲むというと、単に日本酒を飲むことを指す場合もありますが、本来、お屠蘇とは「屠蘇散(とそさん)」または「屠蘇延命散」と呼ばれる5~10種類の材料を配合したようなものを漬け込んだお酒のことで、唐の時代の中国より伝えられ、平安貴族の正月行事に使われていたそうです。江戸時代には一般庶民の口にも入るようになるまで広まりました。


ちなみに屠蘇散の中身はこのような感じが多いです。(いろいろなバージョンがありますが日本では下記が一般的なようです)


●屠蘇散の中身

・白朮(ビャクジュツ):キク科オケラまたはオオバオケラの根
・山椒(サンショウ):サンショウの実
・桔梗(キキョウ):キキョウの根
・肉桂(ニッケイ):ニッケイの樹皮、シナモン
・防風(ボウフウ):セリ科ボウフウの根
・陳皮(チンピ):みかんの皮


●お屠蘇の作り方

このような薬草をそろえることは難しいので現在は、屠蘇散としてスーパーなどで売っております。屠蘇散を1包を1~2合(180ml~360ml)に浸して一晩そのままにして元日に頂きます。

薬草の香りが強いのでお好みでみりんを加えると味が良く飲みやすくなります。


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