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偉人・上野佳昭さん
部長について
栃木サッカー界に多大なる貢献をされた上野佳昭さんが先日お亡くなりになられました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
さて、功績などは地元新聞などが書いてくれるでしょうから、そこはお任せしまして、ボクと上野さんとの思い出を綴っていこうかなと。
「おおつかさん、おおつかさん、よー」
早口でそう呼びかけられ、上野さんの気になるコトを問われるのが練習場での日常でした。若輩者の記者の話にも真摯に耳を傾けらる、その姿勢はいつも素晴らしいなって。
サッカーに関して貪欲で、どんな小さな情報でも知りたくて、その好奇心が上野さんを突き動かしていたように思います。
「ああ、そうですか。ああ、そう。なるほどね!サンキュー、ベリーマッチ!!」
これも早口。とにかく忙しい人だったので、要件を聞きながら頭は常にフル回転していたように思います。
一番の思い出は静岡キャンプに行く際、車に同乗させていただいたコト。2時間強、上野さんの思い出話やサッカー界の変遷など、とっても興味深い話を聞かせていただきました。
その際に気になるOBが出てくると、すぐさまガラケーで電話をかけて、相手の都合なんて気にせずに近況を聞き出して、「がんばれ!」って最後に一言かけるのが印象的でした。
強化部長という肩書から選手を獲得するだけではなく、断腸の思いで契約満了を言い渡さなければいけない立場で、選手に嫌な思いを抱かれることも少なくないと思うけれども、それは仕事と割り切ってピッチを離れればサッカーファミリーとして接していた。その姿もまた素敵でした。
クラブでの晩年は政争に巻き込まれたり、色々と大変だったと思うけども、いつも練習場では変わらず。
「おおつかさん、おおつかさん、よー」
と笑顔で語りかけて、お話をしてくれました。めちやくちゃサッカー界のために頑張ってきて、こちらが話すのも恐れ多いような存在なのだけれども、まったく近寄りがたいオーラがないって今にして思うと凄いなって。
大抵の人は偉そうなというか、近寄りがたいオーラーを出すのだけれども、そんなもの微塵も感じさせない人柄がボクは好きでしたし、これから先の参考にさせていただこうと思っています。
偉い人って本当は偉ぶらないんだなって。これ簡単そうで、実はとっても難しいことですよね。
記者と強化部長という線引きをして、お互いに慣れあうことなく、適度な距離感で接していただけたのは有難かったし、嬉しかったですね。
改めて、ありがとうございます!
栃木のために、まさに馬車馬のように走られてこられたので、少しゆっくりしてください。そして、少し休まれたら、また栃木を上から見守っていただけたらと思います。
色々と教えてくださり、フラットな目線で接してくださり、ありがとうございました。合掌!
おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!
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