Chapter6:まあ記念受験だからね 2021年4月②

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こんにちは、三条です。
今回は国家公務員総合職の一次試験の様子についてお伝えしたいと思います。

ここから公務員試験関係の体験記は、いよいよ本番の臨場感をお伝えする形となります。あくまで一個人の体験であることを留意の上お楽しみ(?)ください。


まず、公務員試験の日程について確認したいと思います。年によって変わることはありますが、大体の日程はこんな感じです。

国総一次→4月第4日曜日(4/25)
都庁、特別区→5月第1日曜日(5/2)
国総二次筆記→5月第4日曜日(5/23)
国税→6月第1日曜日(6/6)
国般→6月第2日曜日(6/13)
道府県庁→6月第3日曜日(6/20)


上記のように、国家総合職の1次試験は全公務員試験の中でトップバッターとなります。したがって、国家総合職になる気は微塵もない人でも、本番に慣れるための模試として受けることがあります。かく言う私もその1人でした。


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4/25 AM6:00 起床
初めての本番ということもあり、なかなか緊張する目覚め。前夜はなかなか寝付けず、友人が勧めてくれた「深夜ラジオを聴いて放送委員になった中学生」シリーズを2本くらい聴いて笑いつつ入眠した。そのため睡眠時間は4時間ちょい。

朝ごはんのフルーツグラノラを食べ、7:00頃に自宅を出る。会場は茗荷谷にある拓殖大学。入場開始が8:30だったが、少し早く着いたのでマクドナルドで暇を潰す。グラノラでは足りなかったので、ハッシュドポテトとりんごジュースを頼んだ。

多少早く開くだろう、という目論見で8:15頃に会場に行ったが、見事に開いてなかった。既にたくさんの受験生が参考書を開きながら待っていた。キャリア官僚の卵がいっぱいおる(ぐるぐる目)



AM8:30
入口で検温を済ませ、この後重要な意味を持つ受験心得を貰って入場。着席して周りを見た感想は


面構えが違う。



公務員試験を6回受けた中で上から2番目にランクインするパリッと張り詰めた空気。自分はとんでもないところに来た、と思った。それと同時に、少しでも爪痕を残してやろうじゃないか、という気持ちが湧き上がってきた。



AM9:00
試験官である人事院職員が入室。一人えらい太ったおっさんがいて、官僚って大変なんだろうな、と感じた覚え。
そして、私はここで専門択一試験が先であることを知り、少し焦った。でも少しだったのは、これが記念受験だったからである。こんなプチトラブルもあるんやな、と思った。


AM9:30 専門択一試験開始

国総対策を全くせずに受験することになった専門試験。さぞ難しくて手も足も出ない問題が多いのだろうと思いつつ、試験官の「はじめ」の声とともにページを開く。確かに難しい。しかし、

思ったほどではない。

確かに課題文が英語だったり全く知らない人物名がいたりする。しかし、無理ゲーでは無さそう。腕試しにはうってつけだと思い、3時間半を乗り切った(時間は余った)。



PM1:00 昼食休憩開始
昼食はいつもの。普通に食べ進め、口をゆすぎ、キャンパスを散歩した。休み時間の過ごし方をマスターした。



PM2:00 基礎能力試験開始
試験官の「はじめ」の声とともにページを開く。




これが……基礎????


まさか基礎能力試験で総合職が火を噴くとは思わなかった。基礎能力が何も基礎ではない。他の試験区分とは段違いでムズい。しかし解くしかない。時間がカツカツで困った時の3番を5問くらい発動した(分からない時は3番をマークすると決めてた)。



PM5:00 試験終了
まあ爪痕は残せただろう、という実感を持って終了。いい経験をしたと思いながら帰宅。


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国家総合職(に限らず人事院が行う試験)は翌日に正答番号が公表されます。翌日、「まあ確認するかあ」くらいの軽い気持ちで自己採点をします。すると、

専門択一試験:19点 (40点満点)
基礎能力試験:27点 (40点満点)

あんなに難しいと思っていた基礎能力の点数が専門択一より高いことにも驚きましたが、一番驚いたのが




一次試験、受かってるっぽくね?


ということでした。この点数、5年前だと不合格だったと思います(専門択一が低い)。しかし、ここ数年は合格最低点が低下の一途を辿っており、二次試験に進める層が下がってきています。官僚のブラック激務ぶりが明らかになって優秀な人が受けなくなっているのは明白でしょう。
しかし何はともあれ、どうやら合格圏内の可能性があるらしい。でも、元々国総を受ける予定は無かったし、ここでやめて国般に注力した方が良いのでは、と当然考えます。時間とリソースの使い方を誤って共倒れするのが一番ヤバいので、それなりに悩みました。


悩んだ結果、二次試験の対策をして行けるところまで行くことにしました。その大きな理由は、




こんな経験誰もができるわけではない



です。そりゃそうでしょう。キャリア官僚になりたくて本気で勉強してきた人もいます。その中で、せっかく一次試験を通過しそうなのにそれを棄権するのはもったいない気がしたのです。
さらに、私は留学という目標を断念して公務員試験を受験しています。諦めた目標を別の形で晴らすためにも、目指せる高みは目指していこうという熱意はかなりありました


こういう経緯で、試験前・試験中には想像だにしなかった展開を迎えます。そしてここから、三条の国家総合職チャレンジが幕を開けることになります。


Chapter7に続く




~国家総合職を考えている者たちへ~
私はまぐれで一次試験を突破しましたが、国家総合職に受かりたいと少しでも考えている人たちはしっかり対策を打ってください。専門択一も基礎能力も、難易度が他の公務員試験と比べて段違いです。
しかし、国家総合職に特化して対策しすぎることには警鐘を鳴らしておきたいと思います。私が専門択一・基礎能力の双方でそれなりの点数を取れたのは、ひとえに国般・地上用のテキストでしっかり基礎固めをしたからに他なりません。その基礎こそが、無対策でも潰しが利いた理由だと考えています。
したがって、国家総合職を受ける場合にも、他の公務員試験で通用するような基礎を疎かにしないでください。難しくニッチな知識は、論述でも通用する磐石な基礎固めをしてもなお余裕がある場合に行うべきだと考えます。

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