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えりょん
2023年11月12日 07:49
あまりにも 唐突で わたしは 戸惑って わたしを守ってくれるものを 所在なげに 捜している重力に逆らった重い言葉を 深海ではそれは きっと 日々の果てに あるものと #詩 #詩を書く#詩作
2023年11月9日 18:03
朝霧の湿っぽい空気に 黄色いぺたんこのパンプスを 片方 捜して とても大切なものなの片方の靴では あなたの元に行けないわ 朝霧に湿っぽい空気に深呼吸して 黄色いぺたんこのパンプスを 片方 捜して わたしはいつまでも 待っている #詩 #詩を書く#詩作
2023年11月5日 02:35
しめきった安宿の窓に洩れる 日の光りに 生の無意味さと 死の自然さと 生きているという不思議を #詩 #詩作
2023年11月2日 11:36
打ち捨てられた 空き缶みたいにぺたんこになった 気持ちを思うともう 容赦ないくらいの あなたはどこにも いない泣いたりなどしない打ち捨てられた 空き缶みたいにそれでも 生きなければならない生きなければならない生きなければならない
2023年10月26日 10:15
あなたは あなたのしわがれた手で夏みかんをむいたベタベタするから むくのがキライ、とわたしが 言ったから あなたは なんでもしてくれる わたしが 望むことを 夏みかんに 蜂蜜をかけて食べると おいしいよってわたしは あなたのしわがれた手を撫でながらいう あなたを 失ったら わたしは きっと 悲しい 夏みかんが 好きだから あなたのしわがれた手が 好きだから#
2023年10月24日 14:41
猥雑さと それに反する 愉快さと 丁寧にいきること #詩 #詩作#詩を書く#ポエム
2023年10月11日 13:30
あんなに 望んでいたのにいつしかアラを見つけてつつくみたいなうがった 大人になりましたでもきっとでもきっとわたしは 今のほうが好き力は 抜けていたほうがいいちょっとくらい 毒があってもいい #詩 #詩を書く#ポエム
2023年10月1日 20:37
あ、くちなしの花のにおい、と祖母が言った有るのか無いのかわからないようなほそい釣り糸のようなそんな香りこの日からくちなしの香りは祖母の香りになったこのまま 錦市場に行ってお魚を買って帰ろうくちなしの花の香りはじんわりと 汗ばんだ肌に まとわりつく今年も 京都の夏は とてもあつい #詩 #詩を書く#タイムラグ#ポエム
2023年9月26日 17:28
過ぎた時間を自分の記憶以外の方法で形にして残せないのはとても残念なことだわたしはぜんぶ残したい本当は一生懸命だったんだその刹那納得していたかどうかはわからないもどかしくて時間がないんだと思っていたこんなにも時間を持て余してしまうことなどただの一度もあろうはずがないと信じた記憶以外の何かがあればいいのに自分の記憶が歪曲されてしまわないように時間を
2023年9月21日 16:18
しらんだ夜に きっとこれは人混みのために委ねられた安心した光りと 異質でどこか 同じいましがたもう逢うことはないあなたにだけ教えたい さわがしい花火みたいな真夏の満月 #詩 #詩を書く#詩集#ポエム
2023年9月9日 17:04
暗いみなもにおぼろい明かりが 祭囃子のかけごえとはうらはらになんだか ひどく 切なかったりする見つめているのは わたしたちだけではない今夜ここにいるわたしたちの誰も見てないだろう真夏の満月がわたしの頭の上にいるきっと見ているこんな祭りの夜の様 #詩 #詩を書く#詩作#ポエム
2023年8月30日 12:10
窓を開けたら少しだけ欠けた月が紺碧に溶けていたああ、優しいな、と思ったときおりぬける暑い夏の生ぬるい風がわたしの足をさらう旅の途中で出逢った走馬灯のような 人たちがきっときっと満ち足りた気持ちで一日を終えていると信じたいわたしは紺碧に溶けた少しだけ欠けた月に目を閉じて願いをかける #詩 #詩を書く#詩作#ポエム
2023年8月22日 01:25
芝生の庭を横切って 玄関のポーチに腰掛けた ジーンズのすそのほつれを気にしながら 世界が ひだまりの色に染まる時 在ることが あなたの髪の色ととても似ていて 僕は ちいさくため息をつく きっとそこに在るのに探し物がなんなのか僕は知らないあなたは 笑うだろうか 若い僕の 憂鬱の理由恵まれているのよ 悩みがあるなんて、とあなたは いうだろう 世界に無関心
2023年8月18日 17:32
どれもこれも いい加減で 呆れ返るほどあからさまに愛したり 辟易する もう二度とごめんだ優しすぎる 子供すぎるわがまますぎるだけどどうしても切れないだれのことも愛さないあなたとの細い糸いいえ切る気がないのはまぎれもないわたしひとりだ #詩作 #詩を書く#詩#ポエム