シスコの少年

芝生の庭を横切って
玄関のポーチに腰掛けた
ジーンズのすそのほつれを気にしながら

世界が
ひだまりの色に染まる時
在ることが

あなたの髪の色と
とても似ていて

僕は ちいさくため息をつく

きっとそこに在るのに
探し物がなんなのか僕は知らない

あなたは 笑うだろうか
若い僕の 憂鬱の理由

恵まれているのよ
悩みがあるなんて、と

あなたは いうだろう

世界に無関心な
あなたの事だから

揺れる芝生の緑を
ここも ひだまりの色の世界に変えてしまう

若い僕だから

寂しいのは もう ごめんなんだ



#詩 #詩を書く#ポエム#詩作

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