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2020年の幼児教育は誰のもの?

最近、マスクを外した家のなかで、喉鼻くしゃみ。これは、まさかと思ったら、どうやら秋花粉。
外ではマスクしてたから気づかなかった。
そうだった、マスクって少し昔はこんな風に使ってたんだった、と改めて思い出したこの頃。ひとがいないからとむやみに外せなくなってきた。

今回は、ちょっとかたい幼児教育の話。

2019年に幼児教育、保育が新たな大きな方針を打ち出したことは、保育士さん幼稚園の先生ならご存じかもしれない。
10の姿とか細かいことは専門家にお任せするとして、要するに、

自分の好きなものをとことんやり抜き、自然とのふれあいや、仲間達との楽しい時間を過ごすことから、結果的に、生きる力や学びを深めていけるように、大人がさりげなく援助(場を提供したり、提案したり、暖かく見守れる空気を作ったり)する。

と私は思っている(偏った見方かもしれないので、ちゃんと知りたいかたはちゃんとした所のちゃんとした説明を調べて読んでください)。

ところが、今年、幼稚園をめぐって見学した感想は、幼稚園教育要領の改訂にそって、こんなことを大事にしていきます!と言っていた園は近所9園中2園のみ(しかもその2園は姉妹園)。

うちはこれを学ばせられます!
体力作りに体操やってます!
創造性育てるために美術、コミュニケーションのために英語やってます!
という園って多いんだなぁということ。

少し前にみたツイッターでも、
「今通わせている保育園は、英語とか体操とかいろいろやってくれて、前通っていた園より質が高い」という趣旨のものがあり、それを読んで、

いろいろ習い事をさせるなら、園で盛りだくさんでやってもらった方が経済的で効率的で、子どもにとっていい。

と思っている保護者も多いのだなーと思った。

経験をしないよりはした方がいい。
そりゃそうだ。
英語をやっている園が9割だったら、やっていない1割に行かせるのは、不安になるよ。

だから、考える。

英語をやること、いい⇔悪い
体操をやること、いい⇔悪い

論から一旦、距離をおくべきではないか。

最低限しかやらないと決めた園は、もっとちゃんと言葉をつくさなければいけないのではないか。
教育をやらないんじゃなくて、とことん遊びこむ時間を奪わないんだよ、と。
やる園は、やる上でとことん考えなくてはいけないのではないか。どうやって一人一人に寄り添うか。

親としては、ちゃんとみていかなきゃなと思っている。 運動会、発表会の出来に惑わされちゃぁアカンなと。

じゃあ、
習い事と、保育園幼稚園のなかでそれらをやるのの違いはなんだろう


私は、それが、本人の性格をみて習わせるものではなく、始めてみて本人に合わなくても、やめられないところだと思う。

その学年になったから、という理由で、いっせーのーせでみんなで始めると、合わない子は下手するとムダな低評価のレッテルを貼られてしまうことになる。

私だって、もし、急にやる気もないのに必修でファイナンシャルプランナーになる授業が毎日あったら、落ちこぼれでゴロゴロもしたくなるわ。そしたらゴロゴロしないっ!とか言われて怒られて、落ち着きがない子みたいに思われたら嫌だわー。

その、「本人に合わない」というのも曲者で、先生との相性とか、まだそこに成長が追い付いていないとか、そういうこともある。だから、その時合わなくても、嫌いにならないで欲しいなぁ。と願うばかり。

もちろん、その子にヒットしたら、その経験は素敵なものになる。

だから、英語があるからいい!というより、その時の先生の気の持ち方が大事だなぁと思った。積極的でない子をどうとらえるかで取り組み方が、いかようにも変わる気がするのだ。

自由保育は野放しか、というと、そうでもない。

こちらは得意不得意というより、一人一人、何に興味を持っているかが、大事になってくる。
虫が大好きな子がいたら、図鑑、虫かごを用意したり、虫好きを周りの子に広げていけるよう工夫する。
植物や自然観察できたら素敵。

ひらがなに興味を持てば、ひらがな表を貼って、自然と覚えられるようにする。

一人一人というけども、好きな友達が好きなものって、好きになりやすくて、浅い深いはあれど結局みんなでの活動になったりする。

力量が問われ、力量の無かった私は、難しくて、毎日悩みに悩みながらの毎日。でも、こどもたちのことを、必死でよくよく見ていた。

学童の職員ときに思った。
子ども達本人が友達を、
学校では『できる子』とか『先生に怒られてる子』みたいな目でみてるけど、
学童では『工作得意な子』、『恐竜についてはこの子』、『サッカー得意な子』、みたいな観点でお互いをみてるなぁと。
「すぐ手が出るから好きじゃないけど、足がはやいから同じチームになりたい」みたいな。

凸凹が、あることが当たり前だから、気にならない。凸凹が逆に人を惹き付ける。

幼児期は特に、大きな凸凹を大事にして欲しいなぁと思う。英語をやっても、体操やっても、フラッシュカードやってもいい。こんなのもあるよーと、見せるのはとてもいい。
やりたい子がやりたい時期にやればいい。

今しかない。やりたいことをやりたいだけとことんできるのって、ホントに数年。
アリを30分見つめることができるのも。
プリンセスになりきれるのも。
ちなみに娘の友達で、こだわり派の男の子(3歳)は、電車が好きなあまり、電車から日本全国の県を覚え、数字を覚え、歌まで覚えた(津軽海峡冬景色) 。
それってすごいアクティブラーニングだなぁ!とビックリした。

そして、今の時代、就職した後社会人になって一番求められるのがそこなのかもしれない……。

あなたは何が好きですか?何に情熱かけられますか?何を自主的に学んでいけますか?そのために、人と協力しあって、やっていけますか?

そうであるから、今大学入試が変わり、教育が変わり、幼児教育が変わっていってる。

もし私が、これからやりたいことが見つかって、ファイナンシャルプランナーの資格が必要だったら、猛勉強するだろうなぁ。 自分のやる気があれば、どんどん吸収できる。

だからね、

「え?幼稚園教育要領ですか?うちの幼稚園?変わらないですよ、そんなんで変わったらおかしい」

とか、言わないで~。
(見学した某幼稚園の園長先生のおことば)
(その後慌てて訂正していらっしゃいましたけども……)

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