見出し画像

集中力って、引き出されるには条件があるんだ

娘(年中5歳)は、フラダンスを習っている。自分からやりたいといい、念願かなって習い始めたので、初日は嬉しくて驚異の集中力を見せたが、なれてきた今、
一時間のうち、40分が限界値。
後は、走り回ったり、お姉さん(一緒に習っている生徒さん)に話しかけてちょっかい出したり、鏡に激突したり、抱っこと言ったり、エトセトラエトセトラエトセトラ……。

して、少し前のその日は、まー、それが最初っからで、ほとんど踊らないか、踊ってもふざけてばっかりだった。

あんまりでしゃばってはダメだと思い、一歩ひいている母だが、さすがに取っ捕まえて、踊らなくていいから、ここで見ててという始末。

原因は、分かっている。分かっていつつも、帰り道、もんくたれぞう。娘に、できなくてもやらなきゃ上手くならないことを伝える。

して、次の週。
なんと、娘は初めて最初から最後まで、集中力を途切れさせず先生の話を聞き、踊りきり、先生に褒められた!

先生からも、「本番はきっと大丈夫」という言葉をもらった。

一方、なんだかお姉さん達の方が、いつもと違う。いつも通り素直で真面目な優しい子達なのだが、いつもより集中力がない。間違えるのも多い。


当たり前なのだけど、集中力って、あれと反比例してる。。。

当たり前だけど…………………………疲れと!!!

実はあのダメダメの日、保育園で、遠い公園にお散歩件収穫に行く企画で、朝早くから出発して半日がっつりいった日だったのだ。娘初めての行事だったので、楽しみすぎて前の晩なかなか眠れなかったほど。
お昼寝はしたけれど、気持ちも体も疲れていた。

一方、娘集中力全開の日は、保育園は、いつも通り。お姉さん達は、テスト前とかで勉強しなきゃというプレッシャーの中に来てくれていたのだった。
ああもう、中学校のテスト期間なんて懐かしすぎて、でも絶対戻りたくない、あの特別な2週間。きっと今なら吐きそうになる。あの学校が世界の中心だったあの頃の、試験。
そっちに力注ぎまくってるこの時期に、フラダンスなんて集中してできるわけがない。


集中力を高めるナンチャラとか、集中力を高める言葉かけとか、もう巷にはごまんと溢れているが、
きっと、技術やメソッドやらより、強いものは、それに向き合える余裕があるかないかだ。余裕があるという条件がないと、どんな先生でも引き出せない。どんな生徒でも発揮できない。

娘が、ちゃんと出来た日に言っていた。
「あのとき(日)は、頭がふぁーってなってて、全然できなかったけど、今日はできた!!」

そうだよね。ほんと、疲れると頭、ふぁーってなるよね。わかる。
そのふぁーに、動かされて、走ったり、鏡に激突したり、お姉さんにちょっかいだしてたのね。いや、ちょっかいは出さないでほしいが。

娘のように、「動」の動きで出る子もいる、お姉さん達みたいに、大きくなると「静」の動きになるのかもしれない。

疲れてるところに、他人が叱ったり、文句垂れても意味はないよね、反省。その子の集中力をみて、力がないと思う前に、疲れてないかな?条件整ってるかな?と思うのって大事だな。

疲れを知るって、本当に大事だな。大人もそうだな。ここぞというときこそ無理しちゃダメだ。
集中力を高める前に、その力を発揮できる余裕持てるかどうか、条件を整えられるかどうか、そっちの方が大事なのかもしれないなと思った出来事だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?