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『佐藤可士和の超整理術』/ 佐藤可士和 | アートディレクターの頭の中

なんとなく買って読んだけど、あっという間に読み終わってしまった。

広告業界のことは、漫画「左利きのエレン」で読んだくらいで、勝手に知った気になってたけど、やっぱり天才でもアイデア出しってロジックが必要だし大変なんだな、と改めて実感した。

佐藤可士和のことは、なんとなくSMAPの路上駐車の車にカバーかけた人…的な認識で、広告業界の仕掛け人的な人だと思ってた。あながち間違いじゃなく、アートディレクターということで、この本にもいろんな仕事が書かれているけど、コレも佐藤可士和だったのか・・・といろいろ有名どころすぎてびっくりした。ユニクロのロゴとか今治タオルのロゴとか…この人が担当したものって、ロゴだけじゃなくてブームというか、関わった後にヒットしてるケースが多くて、単純なデザインという枠からはみ出して仕事してるんだろう。

この本はそんな佐藤可士和の整理術ということで、まず整理術とは?と疑問がわくけど、マジで整理術の話がロジカルに語られる。
要はいいアイデアとか仕事ってのは、身の周りから心の中まで整理した上で産まれる、っている考え方のもと、カバンの中身からアイデアの整理まで多岐にわたった整理法がのっている。
なので別にアイデア出しが必要な職種の人以外でも、片付けモチベーションを上げたい人にもオススメ。わかっちゃいるんだけどな〜。ミニマリスト本としての側面もあり、コレを捨てたのはこーいう理由で…といった具合に理路整然と整理整頓術を話してくれるんで、家の不用品の見直しにピッタリ。
あとはこの人のデザインがどんな思考回路で作られたかわかるんで、単純に面白い。発泡酒「極生」の広告アプローチとか、ビールと比較するからダメで、そもそも別物として売り出すって考え方に至るまでの思考とか、なるほどなと納得させられるし面白い。

身近にあるもののデザインをたくさん手がけているんで、デザインされる過程を知ると、物の見方が少し変わるかも。
ただ、新国立美術館のロゴで、「新」って漢字使ってロゴにするのは…どうなの??

都民からは受け入れられているのだろうか…と思ったな。これは身近になさすぎて、リアクションが全然わからない。
でも今治タオルとか、あのロゴ見たら1発でわかるもんな〜タオルなんて興味ないのにも関わらず…やっぱすごいよ…

そんな感じで、いろんなアイデア出しの過程と、片付け欲を高めてくれる本なんで、断捨離テンションのアイデア捻り出し状態の人にオススメです!

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