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『働く女性の先駆者』 ガブリエル・シャネルについて #1 (CHANEL)

今回はガブリエル・シャネルについてお話したいと思います。
シャネルの話をしようと思ったキッカケは、わたし自身がシャネルの事を何も知らなかったからです。
勿論、ブランドとしての名前は知っていましたが、ガブリエル・シャネルの人生が孤児院から始まり、シャネルというブランドを築き上げ、『働く女性の先駆者』になるまでのストーリーを全く知りませんでした。

シャネルの生い立ち

シャネルは、今からおよそ140年前の1883年に、フランス南西部で生まれました。
11歳という早い時期に母親を病気で亡くし、その後、父親にも捨てられ、孤児院や修道院で育ちました。

”ココ”という愛称の由来

18歳で修道院を出た後は、修道院で身につけた裁縫の技術を手に、洋品店でお針子(おはりこ)の仕事をしながら、ショーパブで歌うようになりました。
「ココ」の愛称は、その時に歌っていた歌「トロカデロでココを見たのは誰?」にちなんで付けられたものと言われています。

シャネルと上流文化

シャネルは、その後、上流階級の男性達とお付き合いを重ね、上流の文化に触れる機会や、社交の場に出る機会を増やし、その中で多くのものを学び、上質な価値観や知性を身に着けていきました。

シャネル初めてのお店

シャネルは、自分で作った帽子が周囲に好評だった事を機会に、実業家の支援のもと、今から110年前の1910年、シャネル27歳の時、パリに「シャネル・モード」という帽子の専門店をオープンしました。
このお店が、のちに100年以上続く世界的ブランド「シャネル」の始まりの場所です。

シャネルは『働く女性の先駆者』

当時、女性は働くものではないという考えが主流の中で、ガブリエル・シャネルは精力的に働きました。
お店の創業時に支援こそ受けていたものの、自分を信じ『働く女性の先駆者』となっていきました。
そんなシャネルは、100年以上たった今でも心に響く、強く情熱ある言葉を沢山残しています。

同じ女性に向けたシャネルの言葉

・メイクは、他の人のためではなく、自分のため
『経済力がないから離婚できない』と、くよくよする暇とエネルギーがあるなら、それを使ってさっさと人生を変えなさい

自身のブランドに対してのシャネルの言葉

私は、モードでは無くスタイルを作り出したのだ
・シャネルスーツを二着持っていれば充分。この二着で私はいつもちゃんとしていられる。これがシャネルというものだ。
・コピーされる事は賞賛と愛を受け取る事だ

生き方についてのシャネルの言葉

かけがえの無い人間である為には、人と違っていなければならない。
・私は、自分で引いた道を真っ直ぐに進む。自分が勝手に選んだ道だからこそ、その道の奴隷になる。
・20歳の顔は自然がくれたもの。30歳の顔はあなたの生活によって刻まれるもの。50歳の顔にはあなた自身の価値が現れるもの。

シャネルのストーリー、言葉を聞いて、あなたは何を感じて、どう考えましたか?

私はシャネルの幹の強さを羨ましく思いました。
自分を信じる強い心を持ち、自分の人生を他人に委ねない、人のせいにしない。
きっとそこには他者との間で、大きな衝突が沢山あったと思います。

事実、シャネルには友達は一人しかおらず、シャネルの下で働くスタッフはシャネルの要求に応えきれずに多くの人が離職したとも書かれていました。

そんな中で、自分の哲学=フィロソフィーを持ち続け、自分を信じて前進し続けたその人生に感銘を受けました。
私も他人の価値観に流されない、自分の幹をしっかり持った人間に成長していきたいです。

今回のお話では話しきれなかった、シャネルのお話がまだまだあります。

・シャネルがジャージー素材を採用して女性の体を自由にした話
・香水の制作秘話
・71歳で現役に復帰し「シャネルスーツ」を発表したお話
また次回もシャネルのお話をしたいと思います。

引用・参考文献
シャネル 最強ブランドの秘密 (朝日新書)
・山田 登世子 (著)
②ココ・シャネルの言葉 (だいわ文庫)
・山口 路子 (著)

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