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排莢されて眠る

覚えている時に思い返せば
「大地も空も統べるのだ」
記憶のどこにも無い声が述べていた

世界中に万と乱立する
ウゥリュクッの柱
そう呼び習わされるもの
ゴルゴンに愛された蛙が
溶けかかっているような
錆の中に明滅する脈動がそこに

と書き残されていた
潮の匂いがする文字で
気配が混ぜ濁る


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