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カタールW杯 アルゼンチンVS サウジアラビア 試合レビュー

皆さんおはようございます。3日目の全試合を見終わったさんくれです。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は応援しているアルゼンチンの敗戦にショックと虚無感に駆られていて全くやる気が起きないんですが、W杯はまだここからということと、楽しみたいという思いから、思い腰を持ち上げてパソコンの前に座っています。

さあ切り替えていきましょう!ということで、サウジアラビア対アルゼンチンレビューしていきましょう!!

スタメン

https://www.fotmob.com/ より引用

印象

まずはアルゼンチンです。ここまで公式戦36試合無敗という記録を掲げてW杯に挑む形となりました。非常に前評判も高く、優勝候補筆頭の1チームでもあります。また、今大会が最後となるリオネル・メッシがいるということもあり、チームとしても一丸となって状態もいいというアルゼンチン。

一方のサウジアラビアですが、FIFAランクでは51位で今大会したから数えて2番目に低い数字となっています。しかし、アジア最終予選では7勝2分1敗で日本も入るグループB首位での通過をしているチームです。メンバーのほとんどが、自国リーグで活躍する選手ばかりで、個人的にも知っている選手がいないので、どんなサッカーをするのか、個人の能力ともに未知数といった感じですね。


スタッツ

Total Score アルゼンチン1:2サウジアラビア

https://www.fotmob.com/ より引用

戦術

まずは上記スタッツから伺える内容を触れていきます。

ボールポゼッションとシュート数
基本的にはアルゼンチンがボールを保持して、いたイメージですよね。シュート本数を見てもアルゼンチン15本サウジアラビア3本ということで、圧倒的な差があります。

オフサイド
今回目立ったのはこのオフサイドの数です。アルゼンチンが10本
ここから伺えることは、アルゼンチンは相手の背後を多く狙っていたということです。実際に試合中にも裏抜けからの決定機というのは多く作れていたので、ボール保持をきちんとして、相手ブロックの裏を多く狙うというサッカーを徹底してきました。

サウジアラビアの戦術

今回注目したいのはサウジアラビアの守備の形です。誰がどう見ても戦力の差は明らかにアルゼンチンに分があります。こういう時は大抵後ろでブロックを作り中を固めてサイドにボールを回させ、相手にクロスを上げさせてゴール前で弾き、カウンターというのが基本戦術になりがちです。
その際のリスクは、ボールが常に自陣にあることで攻撃の起点が自陣深くからということです。

じゃあサウジアラビアはどうやってきたのか、それはラインを高い位置に設定するということです。引いて守るのではなくある程度高い位置からボールを奪いにいくことで、攻撃もしっかりやるんだという意志を示しました。この戦術のリスクは、最終ラインの裏を使われること。実際に前半はこの裏を使われることが多くアルゼンチンに決定機を作られていました。しかし、ライン管理のうまさや、相手のミスもありそのほとんどがオフサイド判定されていました。またアルゼンチンのサイド攻撃に対しては寄せを素早くすることと激しくいくことで、自由なボール保持をさせることなくボール奪取ができていました。

攻撃する時間はスタッツを見てもあまりなかったですが、シュート数3本中2本がゴールとなっていることからも、シュートのうまさや、決定機をものにするというサウジアラビアの自身が非常に伝わってきた試合になったと思いますし、アジア勢がここまであまりよくない成績だっただけに、その他のアジア勢に自信を与えるような試合を作ってくれたなとアジア勢としては嬉しい結果になりました。


主役は半自動オフサイドテクノロジー

今大会から導入された半自動オフサイドテクノロジーが今回猛威を振るったなと感じました。人間の目やVARでは見分けられなかった細かいオフサイドをAIの技術を用いて判定するというもの。
サウジアラビアはこれをうまく利用したんじゃないかと思います。ラインを高くすると、裏抜けをされる可能性が高くなりますが、ライン間の駆け引きは、ほんとに毎回オフサイドギリギリで、微妙な判定が多い中で、AIが導入されることで確実な判定がされます。この判定に賭けて前に出たのではないかと個人的には考えています。

今大会間違えなくこのテクノロジーが試合を変えるなんてことも多々あると思うので、オフサイドの数には注目してみるのもいいのではないでしょうか?

アルゼンチンの戦術

アルゼンチンは基本的にボールを保持して、サイドとメッシで起点を作るサッカーをしてきました。着目点は、あまり中盤でのボール保持をしなかったところです。
攻撃時はほとんど4-0-6のような形で中盤にほぼ人がいなく、最終ラインからサイドへのロングボールから中にいるメッシにボールを預けて起点を作るというサッカーをしてきました。前半はうまくいっていた印象もありましたし、実際にゴール未遂もたくさんありましたよね。
しかし、そのほとんどがオフサイドになってしまいゴールとして認められませんでした。メッシのPKで先制したものの追加点が取れなかったのが痛かったなという印象。

後半の最初に1点返されてからのアルゼンチンが焦っていたのも印象的でした。そこからあまりパスが繋がらなかったり、悪い位置でのボールロストが非常に目立ってしまったなという印象でした。そのままの悪い流れで2点目が入ってしまいそこからは陣形がぐちゃぐちゃになってしまっていて、選手同士の距離感が非常に悪く、ボールをつなぐのではなくサイドからのクロスや、メッシやディマリアに頼るだけのサッカーになっていました。

もう少し、中盤でのボール保持をし、前へのスペースを作りそこでメッシがボールを持ってサイドに展開するなど、できたことはあったと思いますが、隠した相手に負けていることや、プレッシャーなどで空回りしていた印象でしたね。
アルゼンチンというよりはサウジアラビアが、強く、自信に満ち溢れていたことで、アルゼンチンがうまくいつも通りのサッカーができなかったと思っています。

最後に

非常に面白い試合になりましたし、グループ第1節で波乱が起きましたね。アルゼンチンを応援している自分からすれば、心臓掴まれてるくらい苦しいですが、まだ始まったばかりですし、2010年にスペインがGS初戦負けから優勝したように、チャンスはあるはずだという期待感を持って見ていきたいし、選手たちは諦めずに次の試合に臨んで欲しいですね。
日本代表やアジアにチームを応援している人にとっては勇気づけられた一線になったと思いますし、これぞW杯なんだと思わせてくれる試合になったと思います。今日は日本代表戦!こういった試合をドイツにやってくれることを願っておやすみなさい笑

それではみなさんW杯を思う存分楽しみましょう!!!




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