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入れっぱなしのおみくじとその先の選択/短編エッセイ



新しいおみくじをひいて気づいた。
今年に入って少なくとも3回以上は
おみくじを引いていることを。


だって結ばずにとっておいたおみくじが
財布から3つでてきたからだ。

我ながら焦った。


その光景に引いていたこは私だけやなくて
運勢どうし喧嘩しそう。と
隣で友達が一言つぶやいた。


全くもっておっしゃるとおり。
明らかに喧嘩している。
運勢どうしが。

というか、自身の最近が。


治りきらない体調で続ける仕事と
やりたいと思う仕事をイメージする時間

付き合いたいと言ってくれる人をおいて
都合良い相手に会いに行く自分


数ページ空白のある
使いきれていない数冊の勉強ノート、、、


あげればあげるほど、
中途半端な状態が浮き彫りになって
思わず書き出すのさえ躊躇った。



入れっぱなしのおみくじは
その一つにすぎない。



このままでいたい訳ではない。

だからせめてのもの行動として
全てのおみくじを結んで、
新しく引いたものだけを手元に残した。

物理的に中途半端だったものを
一つ整理をした。


でも同じように整理をすべきことが
たくさんある。


でも、一つルールを決めよう。
それは一つずつやりきること。


時間をかけてでも、
このルールを守れるように選択したいと思う。




入れっぱなしのおみくじが
繰り返される事がなくなるように
今、自分のやるべきことはなんだろう。


そう自身に問いかけた深夜3時。
隣で眠るパートナーではないその人に
そっと布団をかけながら文字を綴った。



今、1番に整理すべきなのは
きっとあなたなんだろうね。
でも、このおみくじだけはまだ入れておきたい

そう思う自分の醜悪さに
笑けてしまった。


結ぼうと思ったおみくじを一つ
そっと手元に戻した深夜。


この選択を後悔するのは遠くない未来だろう。



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