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~さらり!とコックリ、栗の渋皮煮2種~秋の夜なべ仕事の始まり。


段々夜が長くなってきましたね。
大粒の栗が出回り始めましたので、渋皮煮を作ってみましょうか。甘さ控えめ、洋酒の味と香りが効いた大人の栗のデザートです。丁寧に渋皮の掃除をしたり、何度も煮こぼすアク取りなど、手間のかかる物ですが、私は、渋皮煮を作る時、夜なべ仕事の季節が来たなぁと、いつも秋の始まりを感じます。

《さらり!基本の渋皮煮》の作り方


【材料】
栗 …500g(2L以上の大粒な物)
重曹 …小匙1(1/3ずつ3回分)
グラニュー糖…400g
アガペーシロップ…大匙2
ブランデー…大匙2

①栗を洗い、外の鬼皮に切れ目を入れ、中の渋皮を傷つけないように注意しながら剥く。(被る程度の熱湯の入った鍋に入れ、再度沸騰したら火を止め20〜30分置いた後だと、柔らかくなって剥きやすい)剥いた栗は水に入れ乾燥を防ぐ。

②鍋に栗が被る程度の水と重曹小匙1/3を入れ、中火でボコッと沸くまで炊いたら、弱火で10分程度煮る。

④栗を割らないように、鍋肌から水を入れ、鍋から灰汁の黒い水がなくなるまで、水を流し続け透明になったら、渋皮の表面を洗う。(熱いままいきなり笊に上げたり、水を直接かけると栗がこわれてしまうので注意!)

⑤楊枝などで、太い筋を取り、渋皮の残りを掃除する

⑥ ②〜④をあと2回繰り返し、4度目は重曹を抜くため、水で10分煮て硬さを確認してから、灰汁の湯を捨てる。(硬いようなら、追加で10〜20分煮る)

⑦ 水と砂糖の1/3量を入れ、ペーパータオルで覆い、弱火でコトコト煮る。15分程度で残りの砂糖とアガペーを入れ15分煮て、ブランデーを入れ軽くアルコールを飛ばして火を切る。

⑧一夜おき、味が馴染んだら、出来上がり!消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で保存する。

この透明感のある赤褐色のシロップが絶品。
きび砂糖やてんさい糖だと味に深みが出るが、このような澄んだシロップには仕上がらない。



《コックリ!珈琲風味、ラムレーズン入り》の作り方


基本のよりも煮詰めて、漆黒の仕上がりに。
ラムレーズンの酸味とのバランスが美味!
バニラアイスクリームと抜群の相性。


上記の⑦の最後に、インスタントコーヒー、または濃いめのコーヒーを足して10分ほど弱火で煮詰めてから、ラムレーズンをラム酒ごと足す。
基本の渋皮煮の分量の1/3程度なら、インスタントコーヒー大匙2杯、ラムレーズンも同量。瓶詰めにした時、栗の空間をラムレーズンが埋めてくれるので、プレゼントにもお勧め。 

【簡単なアレンジお菓子】


甘味の少ないカステラに、栗の渋皮煮と渋皮煮のシロップを、ひと垂らし。洋酒が効いているので、サバランのような感じになる。

あえて高級なのではなく、甘さ控えめのカステラが良い。染みたシロップが美味しさの秘密!

#秋の味覚レシピ  #栗 #秋の味 #至福のスイーツ #レシピ #栗の渋皮煮

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