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#12 犬は「反省」するのか?

こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

さて、皆さんはワンちゃんの「反省した顔」を見た事はありますか?
例えば、お留守番してもらって帰ってきたら
ゴミ箱が漁られた跡がある・・・・
トイレの粗相や失敗の跡がある・・・・
お気に入りのスリッパや家具がめちゃめちゃ・・・💦

「あ~!!!誰よこれやったの!」と愛犬を叱ったことはないですか?

そんな時のワンちゃん。
「申し訳御座いません・・・天に誓ってもう致しません」
みたいなお顔をしていませんか?

なのに次の日も、同じことを繰り返す・・・・

これ、うちの小学生男子も一緒なんですよね。

この前も、「体操着を入れる袋がない」と散々騒いで怒られてました。

とても面白い事に、怒られているときの犬と息子の顔は似ています。
「分かりました・・・もう、二度と繰り返しません。ごめんなさい」みたいな。

で、後で息子に聞いてみると、
「何で起こられているのか」はかろうじて分かっているものの
「じゃあ怒られないために、自分は今後どうしたらいいのか。」
はさっぱりわかってないんですね。

皆さん分かりましたか?犬と小学生の共通点。

犬も、息子も、「ああ、怒っているな」というのは分かるのです。
だから、「もう怒らないで。ごめんなさい。わかりました」という
「しおらしい」態度を取ります。

犬の場合は「カーミングシグナル」という、相手と自分を落ち着かせる態度をとります。
耳や目を伏せたり、顔をそらしたり、身体を小さくして敵意が無い事を示したり。

けれどどちらも、
「ではどうしたら怒られないのか」という正解を理解していないのですね。
だから、同じことを繰り返す。
そして、
「怒っている親/飼い主に対してどうやったらその怒りが速く静まるのか」
という問題の解決法・・・そう、「反省した振り」だけが上達するんです!

教わってないことは、人間も犬も出来ません。
さらに私の考察では、
「正解を教える」だけではなく、自分で考えて行わないと、
本当の意味では身に付きません。

そして犬に関していえば、
「順序だてて説明してやる」ことでは出来るようになりません。

「トイレは此処じゃなくてあっちなんだ!」と声を大にして叱ったり、
粗相の場所に鼻をこすりつけたり、
「スリッパを飲み込んで、手術になったらどうするの!」と叱って、
犬がすまなそうにしていても、それは意味を分かっているのではなく
「なんだかこの人が怒ってる」という事しか伝わらないんです。

犬に対して「叱ることで何かを教える」という事は難しいです。
特に「お留守番」中の出来事を何時間も経った後に怒るという事は
犬にとって全く理解できません。

犬は、常に「今」を生きているので「今」の経験が全て。
褒めるにしても、叱るにしても、「タイミング」が非常に大切になります。
「タイミング」を逃すことで、違う事を学んでしまいます。

そして大切なのは「してはいけないことを叱る」場合には
「替わりにして良い事を教えて褒める・おやつをあげる」という
メリットとデメリットを同時に示すことです。

犬はとても素直なので、「じゃあ褒めておやつをもらえるほうがいいや」と
そちらの行動を取るようになります。
「叱って辞めさせる」よりも「褒めて違う行動を定着させる」ほうが
ワンちゃんも飼い主さんもストレス少なく済みますよね。

「反省したふり」は上手だけど「反省」はしない!のが犬。
また、「時間が経った事は叱られても褒められても理解できない」というのも犬。

「望まない行動を叱る」だけではなく
「してほしい行動を教える」事をセットにして、
上手にこちらの望む事を教えてあげて下さいね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次回も、よろしくお願いいたします♪


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