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「1ドル150円」「急速な円高」が進行している本当の理由は?

なぜ急速に「円高」が進んだのか?基本的には、「円安」を期待して、「円の売り」ポジションを持っていた、海外を中心とした短期為替投資家たちが。円の買い戻しによるポジション解消を余儀なくされているのが、大きな理由ではないでしょうか?

日本円が下がることを期待して、円の信用売りしている方々のポジションが、過去最高水準に積み上がっていた状態。日本銀行が、昨日、7月31日の金融政策決定会合で、0〜0.1%としていた制作金利(無担保コール翌日物レート)を、8月1日から0.25%に引き上げるという形で、金融政策決定会合で「利上げ」を発表したことがありますが。これは既に年末に利上げをすることを、マーケットは織り込んでいましたので、それほどサプライズなことではありません。

それよりも、「米国テック企業」各社の株と、日本株の株を、信用買いしていた方々・・・金利が低い円建てで資金を借り入れ、その資金を外貨に転換して米国テック株の取引をしていた勢が。急速な株価下落によって、取引を解消(反対売買)する必要性に迫られ、為替市場が一時的に「円高」に向かっているものと思われます。

「日本円」を借りて「米ドル」に両替して投資した米国テック株を手放した後。外貨を売って円を買い戻して、元に戻す。仮に「日本円」に魅力がなかったとしても、否応なしに「日本円」を獲得しなくてはならないわけで。。今日時点の「1ドル150円」といった、「1ドル160円」時と比べると「円高」に向いた理由だと分析できますね。

日銀が金利を引き上げて、米FRBが金利を引き下げて、金利差が縮小する・・・と言っても、対して金利差が縮小するわけではない。今の時点で、金利差5%以上あるので、これが「円高」の理由になるとは、あまり考えられません。つまり、短期的な「円高」だと思われますね。


「米国テック企業」の下落は?

トランプ大統領が、半導体関連で、各国の企業に対して、牽制の発言が見られました。今年の前半、かなり勢いよくこの手の米国テック企業の株価が上昇していたこともあり。「利益確定売り」が続いていると思われます。

今年の前半から持っていれば、これだけ下落した中で売却したとしても、かなりの利益が出ているはずですからね。しかし、元々この時期には、夏休みのロングバケーション前に、利確をする・・・というのは、想定済みですので、これまた一時的な流れだと思われます。「米国テック企業」の決算が、続々と発表されていますが、別に悪いわけではないですからね。


「日本円」は今後どうなるのか?

今、短期的な視点では、主要通貨の中で「日本円」が買い戻されているので「日本円」が強くなっています。しかし、中長期的な視点で「円高」になるのか?と言えば、そうは考えられません。本気で日本政府が長期的に金利をドンドン上げていってしまったとしたら・・・。ここ数年間で、ゼロ金利の円を借りまくっていた日本国内の企業が大ダメージが受けてしまうので、そこに踏み込むとは思えません。

あくまでも僕たちは、中長期的に見ていく必要があります。「日本円」を発行している日本国そのものが。海外との国際貿易収支が赤字体質で、悪化しているままです。財貨(物)とサービスの輸出入の収支の赤字体質。

昔とは異なり、大手メーカーは、現地生産・現地販売に切り替えてしまっているので。日本から海外に輸出できる人気の物はありません。米国に販売する車を、米国内で生産しているトヨタ車なんかが、イメージしやすいかもしれませんね。一方で、日本は島国ですから、海外から輸入しなければならない物は沢山あるのです。

そして、今僕たちがこうしてパソコンやスマホでパチパチしているのが原因で、米国企業への「サービスお布施」の加速が止まる気配がありません。最近では、日本政府も大企業も、米国企業を招いて、大掛かりな「生成AI」の導入について会議しまくっている状態ですし。デジタル系を中心にサービス赤字は今後とも拡大して行きます。

また、日本企業としても、海外にドンドン出ていかないとならない状況。海外で事業を行ったり、海外の企業を買収したり、生産拠点を海外に移したり。まだまだ、日本円を外貨に両替しなければならない機会は沢山でてきてしまうわけです。

そして、日本国内に目を向けると、日本の実質金利が2%以上もマイナスになっています。(実質金利=名目金利−インフレ率)この中で、0.25%上げたところで、引き続き実質金利はマイナスなままです。過去50年間見ても、このような状況に陥ってしまっていた前例はありません。

つまり今なお、「日本円」を「日本円」のまま持ち続けてしまったとしたら。その価値はドンドン落ちていってしまうのです。先程の海外トレーダーたちがやっている「金利の円を借りて・・・」と言っても、彼らの目的は「日本円」のまま持ち続けているわけではなくて、そこから「米ドル」に両替して、米国のテック企業を中心とした株とか投資信託を買うためですからね。

世界中どこにも、本気で「日本円」を「日本円」のまま持ち続けたい!なんて奇特な方は、ほぼいないのです。ここらへんが、「日本円」の根本的な弱さでもあることは、海外を中心として、衣食住をしている僕たちは、特によく実感できますね。


日本銀行は本気で「利上げ」ができるのか?

長期的に見たら、日本は海外先進国の中でも、人手が不足しています。「少子高齢化」は、今日までに生まれていない子は、10年後、20年後に、労働力になり得ないことだけは確定していますので。まともに働けないお年寄りは増えていくのに、働ける日本人が少なくなる。

すると、海外から優秀な労働者たちを獲得しないとなりませんが。彼ら外国人労働者も、自分が働く国と地域を選べますので、日本も労働力を確保するために海外水準での賃金を考えなくてはならくなる。

すると、賃金水準が上がり、物・サービス・情報の価格が上がり、本格的なインフレに向かってしまいます。企業もドンドン淘汰されて、優秀な企業だけが残る形になってしまうと、ドンドン価格競争力が低くなり、価格も上昇しやすくなります。

さらに、日本銀行も過去10年間で、メチャクチャ日本円を創りまくってしまったので。安易に金利を上げることができなくなってしまっている状態。長期金利を上げると、利払いの額も上がってしまうので、日銀も国債の長期金利を上げて利回りを上げないと、利払いができませんし。日本国内でお金を借りまくった、企業も個人もヤバい状態に陥る。

政治面から見ても、増税に走るよりも、お金をバラまこう!作戦ができなくなってしまうので、「頼むから長期金利上げないでください!」という流れになる。

なかなか金利は上げられない中で、日本国内でインフレだけは起こり続けるので。物価に対する日本円の実質的な価値は、ドンドン目減りしてしまう。「日本円」で現金で持ち続けてしまうと、ドンドン貧乏になることが、ほぼほぼ確定してしまうのです。


僕たちにとっては「割引セール」

「日本円」は、短期的には「145円」くらいまでには「円高」になるかもしれませんが。中長期的には、「特に何も変わらない・・・」。僕たちにとっては、単に「日本円」を「米ドル」に両替するチャンスですし。安くなった「米国成長株」も追加購入するチャンスでしかありません。

焦るどころか、むしろ「米ドル」も「米国株」も、割引セールでウハウハ状態と言ったところなのです。さらに、中長期的に見たら、実質的な「日本円」の価値は下落して行くことは、分かってしまっているので。僕たちの基本スタンス。

・「ケイタ式」物販で、米ドルを直接稼ぐ体制を構築する
・「物販会社法人」で、銀行から「日本円」を借りまくる
・「日本円」を「米ドル」に両替して、「米国の成長株」を買い続ける

この「戦略術」は、全く変わりません。むしろ、この「夏」の短期的な変動をチャンスに、ガンガン推し進められると、中長期的に見ると、僕たち自身の金融資産増大への影響力はかなり大きくなります。

ということで、まず何もしていない場合は、「ケイタ式」で、「米ドル」を直接稼ぐ体制づくりから。「ケイタ式」も、いつまで公開できるか分かりませんので。「この夏」は、ハチマキ巻いて気合い入れ直して、トコトン「米ドル」を直接稼ぐ体制を構築してもらいたいと思います。

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