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これから「水商売」の話をしよう

男達はなぜ夜の店に行くのか?
という問いに僕が答えるとしたら。
「そこに高い山があるからだ」
と答えるだろう。一応言っておくが、これは水商売での回答だ。もし風商売だったら。
「動物だからだ」となる。

また、馬鹿なことを書くなぁ。と思われるだろうが、夜中に興味深いnoteを見てしまいムラムラしてしまったのだからしょうがない。

お酌をしたり、下ネタに付き合ったり、当たりもしない手相占いで手を触られる、せいぜいホステスならOKとされるのはこのレベルまででしょう。

「言葉のセクハラだって、ダメなんじゃない?」という意見もあるかもしれませんが、夜の世界は言葉あそびを楽しむ場です。と、どっかの大臣と同じことを言ってしまっていますが、さすがに下ネタや口説きまで奪ってしまうと夜の世界は成り立たないです。(程度の問題はあります)
出典元:「ホステスにセクハラしていいなんて、誰が決めたの?」サヤ @ten_cheweenie|note(ノート)

まあ、ホステス側からの意見だなぁ。間違っちゃあいない。だが誇り高き「夜の登山家」は口説いてはダメだろぅ。それは

口説きに行くんじゃなくて口説かれに行く

からだ。高い山、しかもエベレスト級に挑むのならば、そのくらいの覚悟は持っていなければならない。そして事前の準備と戦略、最後に天候のような運に恵まれてこそ、遥かなる頂きにたどり着けるというものだ。

これからお話をするのは、その戦略という点についてだ。とても長い話になりそうなので、何回かに分けて、ちょっとムラムラした夜にでも書いていこうと思う。第一回目は一番重要な基本戦略を言う。まあ、これさえわかっていただければ、ほとんど言いたいことを言ったことになるから、このシリーズはこれで終わるかもしれない。その戦略とは。

ハシゴをしなさい

ということだ、これにはそうすべき理由がいくつもある。まず、長居が良くないのである。人は長時間話すと己の頭の悪さや品のなさが全部バレてしまうのだ。だから

飽きられる前に帰る

のが大事だ。しかし「もうちょと一緒にいたいな」とスケベ心があるのも男として致し方ないことである。だから次のお店に行くべきなのだ。そして次のお店で、別の山の景色を見ようではないか。

さて、これまで登山に例えて説明をしてきた訳だが、これは「釣り」にも似ている。釣りといっても海や川での釣りではない。釣り堀だ。釣り堀で釣るには魚がいっぱいいた方が良いに決まっている。だから色んなお店に行くことで、魚の数を増やしておいた方が良い。

魚にも調子というものがあり、その調子は時とともに変化する、例えば20匹魚がいたとすれば、魔が差す魚が1匹くらい、何処かのタイミングで出てきてもおかしくない。
これが魚が1匹ならば、その魚が弱るのを延々と待つことになり、ふと油断してると別の釣り人がすくい上げたり、あるいはもう釣りとかどうでも良くなっちゃって、なんだかエサだけあげてる。という事態になりかねないのだ。

ただし気を付けなければならない。
昔、銀座にある釣り人がいた。その男の辞世の句が残されている。

釣り堀で 釣れたと思い 飲み込まれ

男と女というのは分からない。釣り人と魚ではパワーバランス的にいけば、釣り人の方が上だったハズなんだけど、大物を相手すると、こういうことだってあるのだ。
だが、幸せというのも分からない。飲み込まれた釣り人も、それが幸せなのかもしれないのだから。


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