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特別支援学校で"ICT"活用勉強会〜オンラインLIVEスタイルについて紹介した話〜

仲間たちがなかなか手を出さないICT

オンライン教育の実践の第一歩

機械が苦手(だと思っている)のはみんな本気だと思います。

ICT活用の活性化担当は教育員会からやってくる通知や理想、注意事項をバンバン情報共有し、先生たちの反応が悪く「徒労感」と戦う・・・ 

ICTは使わない先生は使わない
「食わず嫌いだ」とこちらが決めつけるのを必死に押し殺し
「一緒に学んでいけば誰しもできるようになる」と信じるのみ

実際にさわってってもらえたら、わかってもらえることもある。

でも、研修会をしてもきてくれない。きてくれても聞いてくれてない。

私は勉強会を開催して地道にICT活用の活性化を図っています。

「徒労感と戦う」のが嫌になったので(笑)

先日は「オンライン授業体験会」と称して25名ほどの参加者と一緒に
3種類のオンライン授業スタイルを紹介させていただきました。

◆紹介したスタイルは【LIVEスタイル】 

オンラインで生徒とコミュニケーションを取りながら生配信で授業を行うスタイルです。(録画を配信ではないという意味です)

使用したオンライ接続方法はMicrosoft teamsの会議機能を使用します。

①【紙芝居スタイル】
パワーポイントを使用した画面共有による文字や映像と声で行うスタイル

□メリット
・見せたいものを共有しながら進めるので生徒と教師のコミュニケーションがとりやすく、生徒の取りこぼしが少なくなる。
・必要に応じて「戻れる」
・チャット機能を使って意見収集もとてもしやすい。
・授業のストーリーが立てやすく、スライドに師範等の動画を埋め込んだりすれば、ループ再生も可能

□デメリット
・授業の組み立てのスライドのベースを構築することが必要です。
 流れのベースを作成することで、次回からのスライド作成の効率がアップ しますね。
・画面共有をすると、全生徒の表情がみにくい(黙っている子は探さないと教師の画面に表示されない)ので サブディスプレイで拡張しておきたいです。共有したいウィンドウを開いて(パワーポイント自体の共有ではなく)そのパワーポイントのウィンドウを共有するようにできれば生徒の表情をギャラリービューでディスプレイに映しながらも共有できる。

②カメラに向かって熱弁するスタイル
 塾がよく講座の配信をしていますね。体育の等はこちらのスタイルが多用されるかと思います。

□メリット
  相互の動きを常に見ながら取り組める。
□デメリット
・言葉だけでは伝えにくい場面が多いことが予想される。
 授業では相互のコミュニケーションが必要で一方的なティーチングでは成立しない内容が多いと考えますので、このスタイル一本で押し通そうとするのは、特別支援学校ではあまりお勧めできないです。
・生徒の顔が画面上で見にくいので、PCの画面を大きいディスプレイに映して教師が大型ディスプレイと対面しながら行うのがオススメ。
 しかし、教材が手元にない状態ではノートを取りにくい知的障害の学校種ではまだまだ課題多いなぁ。
じゃないと先生が突っ走っちゃう。独演会スタイルにもなり得る。

③【手元カメラを併用するスタイル】
2台のカメラを用意し、教師の顔用が一台と、教材の提示や手元の実演(例えば裁縫とか)用に書画カメラ等を活用した手元をクローズアップできるスタイル

□メリット
・手軽
・生徒の目線での師範ができるので、生徒も再現しやすくなる
・プリントなどの教材も提示可能(事前配布ができていれば)その場で書き込んで一緒に課題を進めていくことも可能

□デメリット
・カメラの切り替えの知識と経験が肝
・再度の師範が必要な場面では再度必要
・さっき見せたことに戻れない
・振り返りが言語となり難しい。

1500字程度で息が切れてきました 😮‍💨

◆「スタイル」に分けて紹介した訳

上記の3つのスタイルを、一個一個をスタイルとしてではなく
独立したテクニック、ツールとして紹介することもできました。
むしろそうする人が多いだろうなと想像しました。

わたしは先生たちにテクニックを渡しても

使わない 使われない 未来を想像しました。

なるほど〜と思ったまま眠ってしまい、忘れられてしまう。。。

それを防ぐために、スタイル化して紹介
授業のスタイルとして取り入れて

それをベースとして組み立ててみて欲しいです。

どれかベースのある中に
新たなテクニックが追加されていくことは簡単
だと思います。

ICTに限らずですが、ベースがないから余裕が生まれないんですよね。

ベースがあれば余裕ができて 新しいテクニックも上載せやすくなる。

なので何かベースのスタイルをチャレンジしてもらってからが勝負です。

そんな風に考えます。

各スタイルでもテクニックでも 
メリット・デメリットを挙げていくと当たり前に行き着くのは

数種類の提示テクニックを持っておく事と

どれをチョイスし適切な場面で活用できるか 

という   スキル   になります。

テクニックは道具で、使用できることはスキルですから

そこを履き違えてほしくなかった。。。

しかしそれをいうとハードルが上がってしまう感があり、チャンレンジャーが減りますのであえて伝えませんでした。(我慢・・・先生たちは真面目 でも弱い人も多い 使命感が強い 努力する時間は限られている ブツブツ・・・)

まずは一個、一個自分の授業で使ってみて

実践が先生たちを育てます。
子どもたちが先生たちに答えを正直に教えてくれます。
研修が育てるのではないですから。

はじめの一歩は失敗です!当たり前です!

先生たちはビビっています。

うまくいかないかもしれない。

自信がない  と


みんな同じじゃないでしょうか?

わたしも同じでした。

生徒がアカウントにアクセスしてオンラインで「おはようございます」を交わしただけでも成功なんです。

小さな一歩です。保護者から見たら「しょぼすぎる!」と思われるかもしれません。

いいんです。言わせておきましょう。

しかし、一歩目の次は二歩目です。

あっという間に10歩の授業ができて成立します。

それがみんな勘違いしている。

初めから100点の成功しなければならないと思い過ぎています。

100点のオフラインの授業ができたことありますか?一緒ですよね。

チャレンジが未来を作るはずです。

そしてそれは難しいことではありません。

進化のはじめだと思って 前を向いて欲しいです。

今日も、明日も、困った先生たちとチャンレジしたい先生たちに寄り添っていきたいと思います。

あー しんどい 

でも、みんな参加してくれると楽しいです。



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