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生粋の食いしん坊が弾丸でひとり韓国に行くとこうなる録-後半

先日書いた前編の続きになります。1日目にベッドの中で旅程を組んだら結構パンパンになってしまったので、ねぼすけの私にしては早めの8時出発を目標としました。
ちなみに、仁川からソウルに出る時は座席予約不要の空港鉄道(各駅停車)に乗りましたが、復路は時間が決まっている方が安心だと思い直通鉄道を事前に席予約しました。旅行系予約サイト(コネストkkdayなど)で事前予約しておくと現地の券売機で買うよりも割安なうえ日本語で手配できて安心なのでおすすめです。

2日目 8時半 南大門市場でカルグクス

宿から一番近い市場ということで、南大門市場へ。奥まった通りを入ると、両脇にカルグクス屋さんの並ぶ通称カルグクス通りがあります。カルグクスは食べたことがなかったので、是非本場のものでデビューを果たしたいと思っていたのです。IKKOさんがテレビで紹介されていたらしい巨済食堂というお店に入店し、カルグクスください、と言うとお店のお母さんに「セット?」と聞かれよく分からぬまま「ネ(はい)!」と答えたのですが、後にこのことを少しだけ後悔することになります。

出迎えてくれる山盛りの絶品ナムルたち

注文を受けてすぐに出てきたのはキムチとナムル、麦飯ビビンバ、お味噌汁。
ビビンバがセットの量じゃないんだよな。

セットのおまけ部分だけで普通に1人分ですが…

ビビンバって日本だと石焼ビビンバがメインなのもあり、こってりしている印象があったんですが、本場のビビンバは具材も野菜のみでとてもさっぱりしていました。朝からでも全然食べられます。むしゃむしゃビビンバを食べ進めていると、お目当てのカルグクスと冷麺が到着。米・麺・麺をセットで食べたの初めて。

フルメンバー(食べかけ汚くてすみません) 食べ盛りの高校生のテーブル?

カルグクスは、出汁の効いた優しいお味で朝ごはんにぴったり。料理場にいりこの箱があったので、多分いりこ出汁かと思います。麺はうどんほどコシが強くなく、どちらかというとすいとんっぽい感じでした。麺だけで言うと伊勢で食べた伊勢うどんに少し近いかな。とにかくスープがおいしくて、韓国では二日酔いの日の定番メニューというのも納得。

セットの冷麺はほどよい辛さで、甘味とのバランスが絶妙。ゆで卵もついていて嬉しかった〜もしまた行く機会があれば単品で食べたいくらいおいしかったです。これ全部で8000ウォン(約800円)ってすごい。

私は朝から胃袋全開タイプなので完食できましたが、野菜が多く優しい味付けと言えど、少食な方は複数人でシェアするか単品注文が妥当かも?と思います。
お店のお母さんが、私が冷麺の長い麺相手に手こずっていたらハサミで切ってくれたり、会計時に美味しかったですと片言で言ったらありがとうと言って手を振ってくれたり、とてもあたたかい方で朝からほっこりした気持ちになりました。また行きたいよ〜

2日目 9時 景福宮で紅葉を満喫

今回の旅程で唯一食べ物がメインじゃない目的地です。ソウル市内にいくつかある王宮に一つは行きたいと思い、一番有名な景福宮に行くことに。
なお韓国ドラマ好きですが、歴史モノは見たことがないので聖地巡礼的な意味はないシンプルな観光です。

地下鉄から向かう道のりが既にかっこいい
王宮側の背景は山だけど、後ろを振り返るとオフィス街なのが面白かった

日本人だらけかと思ったら意外に日本語はほとんど聞こえず、東南アジア系・欧米系の観光客と修学旅行っぽい現地の学生さんが目立ちました。

古くは宴会場として使われていたらしい慶会楼、池に浮かんでいてきれい!

ちょうど紅葉の時期に行けたのはラッキーの一言。初日は割と人通りの多いエリアばかり歩いていたのもあり、景色が綺麗で静かな場所を歩いているだけで心が満たされる気がしました。
立派なカメラで撮影している現地の人もたくさんいましたよ。

朝イチに行ったので人が少ないのもよかったです
これは王宮の敷地外で撮った写真なのですが、きれいなので載せちゃう

説明書きを読んで破壊と再建の歴史に触れると少し後ろめたい気持ちにもなりますが、それでも行ってよかったなと思います。

広大な敷地をしっかり回ると所要時間は大体1時間ほど。ちょうど入口に戻ってきた時に、着いた時にはいなかった門番さん(守門将と言うらしい)が交代するところを少し見られました。

マスクまで衣装の一部になっているのは流石

なお敷地内にある国立古宮博物館は入場無料で入れて、歴史に詳しくなくても王宮の装飾が詳しく見られたりするので面白いですよ。
個人的には屋根についていたオブジェ(下の写真参照)が孫悟空モチーフだったことを知れたのと、昔の王族の衣装・髪飾りが綺麗で見ていて楽しかったです。

三蔵法師や孫悟空の一行がモチーフになっているそうです

2日目 13時 街の食堂でタッコムタン

景福宮から歩いて行ける距離に一人用のカムジャタンを提供している「光化門トゥッカム」というお店があることはリサーチ済みだったのですが、景福宮でのんびりしてしまいランチタイムとドン被りで、お店にはざっと20人くらいの列が。ソウル駅に14時には着いている必要があったので断念し、ひとまず荷物を預けていた宿の方に戻ります。

食べ損ねたお昼を近場でサクッと済ませるか、早めにソウル駅に行って食べるか、はたまた仁川空港で食べるか…と悩みながら地下鉄の出口から出て、パッと目に入ったのは食堂の看板にある鶏肉がどーんと入ったスープの写真。
そうだ、私韓国に来たのにチキン食べてないじゃん!と気付き、ローカル色強めな食堂でしたが勇気を出して入店。

저기여~ 닭곰탕 주세여!(すみません、タッコムタンください!)

見たら分かる、めちゃくちゃ熱いヤツや

2日間で一番大きな器はこのタッコムタンの器でした。ほぼ洗面器
鶏肉がかなり大きな塊で入っており、スープと言えど食べ応えばっちりでチキン欲も満たされました。鶏の出汁たっぷりで優しいお味。
私が味変なしで食べ進めるのを見て、店員さんが卓上のスパイス入れた方が美味しいよ!と(多分)言ってくれたので胡椒を追加したのですが、そこに正解がありました。おじさんありがとう!

小皿のキムチはノーカット状態でハサミと一緒に提供されて、セルフでカットするスタイル。おぉこれが現地スタイルなのねと思っていたら、隣のご夫婦がこのキムチ大胆すぎない?という目配せをしていたので韓国の中でもイレギュラーだったのかもしれません。味は安定のおいしさでした。どのお店でも思ったけれど、本場のキムチはやっぱりおいしい。日本のと何が違うんだろう…

25分ほどで食べ切らなきゃいけない中、写真でも分かる通りアッツアツの状態で出てきたため、具材はご飯の上に避難させて冷ますなどの工夫をしたものの、食べ終える頃には口の中がデロデロでした。みなさんは時間に余裕を持って行動してください!

2日目 18時 機内食でちゃっかりビール

口の中の火傷という代償は払ったものの、無事に予約した空港鉄道に乗り仁川空港へ到着。免税店などを冷やかしつつ搭乗開始を待ちます。
この時に免税店の前で突然何の前触れもなくそれなりの人数が伝統装束を纏って行進(?)していたのですが、補足説明が一切なくすごく謎でした。何だったんだろう。

謎の行進、ちょっとシュール

フライトが遅延し、予定より30〜40分搭乗が遅れたので「これだったら落ち着いてタッコムタン食べられたじゃん」と思いながら搭乗(自分の計画性の無さを棚に上げるのはやめましょう)。
帰りはLCCではないので2時間ちょっとのフライトにも関わらず機内食が出ます。もともと機内食が大好きなうえ、南アフリカの航空会社を使うのが初めてなのでワクワク!

右上の白い袋はクラッカー。機内でもビールチャンスは逃しません

チキンとマッシュポテト、パンにクラッカーとキムチ…?と思いましたが、一つ一つのお味はどれもおいしかったです。クラッカーとキムチはパックだったので持って帰りました。(ちなみにキムチは帰宅したら少し漏れてました!わはは!)
デザートのチーズケーキがおいしくて、しっかりコーヒーもいただいてゆっくり味わいました。

そして初めましての(多分)南アフリカのビール。パッケージだけ見ると黒ビールでも入っていそうな雰囲気ですが、飲んでみるとさっぱり系で好みの味でした。
しっかり1日1ビールできて幸せ。

まとめ: 一泊二日の弾丸でも韓国旅行は楽しめる!

こうしてnoteを書くと、改めて美味しいものをたくさん食べられて幸せな二日間だったなと思います。そしてやっぱり海外旅行って楽しい!!海外旅行に行った時にしか出てこない脳内快楽物質がある気がする。その感覚を数年ぶりに味わえたし、もっと韓国語が分かるようになりたいというモチベーションにもなったし、勢いで飛行機を取ってよかったです。

もしまた韓国に行く機会があれば、今回叶わなかった本場のチメク(チキンとビールのセット)やサムギョプサルも味わいたいものです。ソウル以外の都市に行ってみるのもいいなぁ。頼むからコロナは鎮まってほしいし円安は落ち着いてほしい。それまでゆるく韓国語の勉強は続けたいと思います。

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