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生粋の食いしん坊が弾丸でひとり韓国に行くとこうなる録-前半

旅のきっかけ - そっちがその気ならこっちだって

10月の2週目に突然「11月頭、仕事落ち着くから溜まってる有給消化しなよ」と上司に言われ、急遽1週間の休みが発生。休みはいつだって嬉しいけれど、このタイミングじゃ友達とも合わせられないし、金曜夜に予定入れちゃったし。
でも、ここで大人しく家にいたんじゃ何かに負けたようで悔しい。突然の休みだって、こっちは満喫できるんだからな!ということで、1泊2日で韓国に行ってきました。

なぜ行き先を韓国にしたかというと、
 ・とにかくめちゃくちゃ海外に行きたい
 ・家を空けるのは最大4日に抑えたい
 ・入国にあたり隔離のない国がいい
 ・覚えたてのハングルをちょっと使ってみたい
という理由からでした。ちょうど2022年11月からノービザで入国できるようになると聞いて、これは行くしかない!とエクスペディアを開きました。

私は自他共に認める食いしん坊で、辛いものに目がないので韓国料理は大好物。ということで今回の旅のテーマは食に決定
“韓国 ひとり旅 女”で調べると、コスメ♡洋服♡エステ♡みたいな記事が多かったので、食いしん坊の方の参考になればという思いで今キーボードを叩いています。

旅程の概要

いろいろな条件で比較した末、月曜深夜に日本を出て火曜の早朝に韓国に到着、火曜日に一泊、水曜の夜に帰国、という旅程に決めました。深夜便結構好きなんですよね、非日常感と寝てる間に移動できているというお得感があって。行きはおなじみPeach、帰りは初めましてのエチオピア航空です。

宿泊はソウルから地下鉄で一駅の会賢(회혠)の近くのゲストハウスに。寝床に課金するならもう一食食べたいの根性で1泊5000円ほどのドミトリーにしましたが、今回は相部屋に永遠と儀式のような音楽の流れる動画をノーイヤホンで垂れ流す人がいてちょっと精神が擦り減ったので、大人だし次は個室のホテルを取ろうかなと初めて思いました。南大門市場、明洞、ソウルが全て徒歩圏内とアクセスは抜群でした。

0日目 0時 羽田空港へ

1:55羽田発予定だったので終電で羽田に行ってもよかったのですが、海外旅行が久々すぎて手続きに戸惑うかもと思い0時少し前に駅に着く電車に乗りました。これが大正解。私は第3ターミナルを寝過ごし終点の第1・第2ターミナルまで行ってしまいました。起きた時は血の気が引きましたが、終電のひとつ前の電車で戻ることができました。眠い時はアラームをかけよう! 

おやすみモードの羽田空港

深夜の羽田空港はお店も空いておらずしーんとしていて、ベンチでスタッフさんがのんびりおしゃべりしていたり、なんだか新鮮でした。事前の心配を余所に出国手続きはとんとん拍子に進み、フライトの1時間前には準備完了。機内整備で離陸が押して2:30頃のフライトとなりました。

1日目 5:00 韓国に到着。改札から出られない!?

5時頃仁川空港に到着し、事前の調べで空港からソウルへは空港鉄道が便利なこと、自由席の鉄道に乗るにはT-moneyカードが便利だが、チャージには現金が必要なことは知っていたので、空港ATMでクレカのキャッシングで15万ウォンを引き出しいざ駅へ。

この時の落とし穴が、駅設置のT-moneyカードの販売機に5万ウォン札は使えないこと!CUストア(コンビニ)に売っているかと思ったら空港から向かう道のりにあった店舗には置いておらず、販売機に頼らざるを得なかったのですが、このことを知らずに5万ウォン札3枚で引き出してしまったので、駅員さんに両替してもらいました。空港鉄道は早朝でも駅員さんがいるのありがたい!

電車に揺られること約1時間、ソウル駅に到着。コインロッカーに荷物を預けて早く朝ごはんを食べに行こう!と改札にピッとカードをかざすとエラーで出られない。別の出口から出ようとしても同じエラー。エラーメッセージはハングルしかないし、表示時間が一瞬すぎて読めないし、時間が早いせいで地下鉄の窓口には駅員さんがいない。

変な汗をかきつつ、エラーの画面を写真に撮ってもう一度じっくり読んでみたのですが、知らない単語ばかりで解読は断念。構内のフリーWi-Fiが飛んでいたので、写真を見ながらエラー内容を検索したところ、要は接触エラーとのこと。T-moneyカードは感度があまり良くないようで、普段使っているカードケースに入れた状態でピッとしていたのが原因でした。そこかい!!通勤ラッシュ前の時間だったので構内でうろちょろしていても顰蹙を買わずに済んだのは不幸中の幸い。

1日目 8:00 東大門でテンジャンチゲ

1日目は朝早くからでも観光ができそうということで東大門エリアへ。事前に一人でも入れると聞いていたユジョン食堂にて、テンジャン(味噌)チゲを注文しました。 

煮えたぎるテンジャンチゲ
おかずたち 左下は醤油味のピーナッツぽいものでした

テンジャンチゲ、初めて食べたのですが予想外のトラブルで擦り減った心が癒される味でした。日本人からすると味噌にズッキーニ?と思いますがおいしかったです。味噌汁に入れても美味しいのかも。そしておかずのキムチとナムルが本っ当においしかった。毎日食べたい。衝撃だったのは写真右上の青唐辛子とニンニクのキムチ。ししとうかと思ったら青唐辛子で普通に辛かったし、ニンニクはほぼ生でした。めちゃくちゃ免疫力上がりそう。

私が煮えたぎるチゲを必死にふーふーしながら食べていたら、お店のおばちゃんが無言でエプロンを差し出してくれたのが嬉しかったです。カムサハムニダと言ったら目線で「いいのよ」と応えてくれました。こういうおばちゃんになりたい。

1日目 10:00 広蔵市場でユッケビビンバ

え?さっき朝ごはん食べたばっかりじゃんって思いますよね。私もそう思う
裏事情としては不夜城と言われる東大門なら朝から買い物できるかと思ったもののそうでもなくて、開いているのは生地やボタンなどのお店ばかり。洋服を売るお店は10時以降にオープンのところが多く、適当に街をぶらぶらしていたら広蔵市場に意図せずたどり着いてしまいました。
そして広蔵市場には絶対に行きたいと思っていたユッケ通りがあり、そこを通ったら我慢できなくなっちゃった、という。計画性のなさと胃袋の大きさによって発生したハプニングユッケです。事前にミシュラン掲載店と聞いていたプチョンユッケというお店に入りました。

ユッケビビンバ ご飯は別皿で来てびっくり。ユッケの下にあるのは梨の千切りです

写真見るだけで味を思い出してテンション上がる。課金してユッケの量を増やすこともできるのですが、もしまた行くことがあれば課金しちゃうかも。鮮度がすごくて感動しました。ビビンバとしてはサラダ菜とエゴマかな?葉っぱが多いのでかなりさっぱり食べられます。そしてコチュジャンのタレが絶妙!甘さ控えめ、程よい酸味でユッケとご飯にベストマッチ。贅沢言うと卵黄落としたかったな〜

2時間前に一人前を平らげたけど、あまりのおいしさにするっと完食できました。隣のテーブルの人が頼んでいたユッケの刺身がめちゃくちゃおいしそうで羨ましかったです。友達と来る機会あったら絶対食べたい…

1日目 14:30 新沙でカンジャンケジャンとビール

15時のおやつ的なノリでカンジャンケジャン食べてるのコワ。
さすがにお腹いっぱいだ〜とお腹をなでなでしながら地下鉄で新沙へ。カロスキルのおしゃれストリートを散策します。
個人的には韓国での買い物に慣れていない人は、東大門よりカロスキルの方が買い物しやすいと思います。店員さんは基本こちらからアクションを取らなければ話しかけてこないし、試着もしやすい雰囲気。私はニットを買いましたが、しっかりした素材(多分ウール入ってる)にも関わらずインナーと合わせて3万ウォンなのでやっぱりお得だと思う。

新沙に限らないのですが、韓国は街路樹がイチョウである確率が非常に高いです。なので私が訪れた11月は一番綺麗な時期だったかも!天気も良く風が吹くたびにイチョウが舞って、歩いているだけで幸せな気分になれました。

洗練された雰囲気の街でした
こんなところにもイチョウ。おしゃれ〜

さて、本題です。カンジャンケジャンを食べたことがなく、デビューしたいと思いつつも懸念されるのが分量。すると一人前で提供してくれるお店があると言うじゃないですか。これは行くしかない!ということで事前に決めていたお店でした。

このオレンジが全部蟹味噌ってワケ
おかずいっぱい!左上は生わかめです

今回の食事の中でビジュアル担当はどれかと言われたらこの子です。ハサミを使って殻を剥き、一口食べるととろとろの蟹の身、コクのある醤油だれ、蟹味噌が三位一体となりうまみの暴力。私はスッと手を挙げおばさんに言いました。

채성안대요! 맥주 주세요!(すみません!ビールください!)

これのために生きてるところある

平日の昼下がり、ひとりでカンジャンケジャンを食べながらビールを頼む外国人の女に、おばさんは優しく「韓国語じょうずね〜」と言いながらビールを持ってきてくれてホッとしました。

余談ですが、ビールの後ろに映っているケランチム(卵焼き)が予想を超える激アツで、口蓋がデロデロになりました。味は出汁がきいていておいしかったですよ!隣の日本人グループが残した大量のご飯とおかずをお店の人が悲しそうに片付けているのを見て心が痛んだので、米粒一粒、蟹味噌一滴残さず完食しました。貧しい育ちと思われたかもしれない。

1日目 19:00 明洞で屋台ホットク

食後ゲストハウスに荷物を預け、少し休憩してから南大門市場と明洞へ。ちょっと遠いですが散歩好きなら歩ける距離です。
南大門市場は今回行ったスポットの中で一番ローカル色が強い印象を受けました。広蔵市場はちょくちょく日本語が聞こえた、というかユッケ屋さんでは周りの5組のうち3組が日本人という勢いでしたが、南大門市場では分かる限りでは日本人とはすれ違わなかったので、異国情緒をたっぷり感じたい!という方にはうってつけの場所だと思います。2日目の朝に南大門市場で朝ごはんを食べるのですが、それはまた後ほど。

伝われ、このローカル感
ビル内のキッチングッズ売り場。日本人としては地震が来たらどうしようとヒヤヒヤしちゃう

明洞でお土産などを調達し、小腹も空いてきたので屋台グルメに挑戦しようということで、有名なのに食べたことがなかったホットクを購入しました。

紙コップより紙袋の方が絶対食べやすいと思うけどね?

パンケーキを想像していたのですが、結構しっかり油で揚げるのですね。外はカリカリ中はもちもちでパンケーキとは別物でした。ブラウンシュガーと胡桃のシンプルな味付けで、初めて食べるのにどこか懐かしい味でおいしかったです。

ホットクの列に並んでいる時に、ふと月を見たら欠けていてびっくり。この時私はこの日が皆既月食であることを知らなかったので「ピンポイントで分厚い雲でもかぶってんのかな」とスルーしてしまいました。写真撮ればよかったな。

本当はもうちょっと屋台グルメを楽しもうと思ったのですがピンと来るものがなく、足の疲労も限界だったので1日目はこれで終了。宿に戻って歩数計を見たら38,000歩以上歩いてました。そら疲れるわ。翌日行くスポットを調べ直してから眠りにつきました。

1日目はこんな感じでした。計画性のなさが滲み出た旅程ですが食べたかったものは食べられて満足!2日目の内容もいずれ書きたいと思います。


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