【短編小説】銀髪の謎めく少女、その正体とは?
銀髪の少女が、何事もなかったかのように立っていた。
彼女は僕と目が合うと、ニコリと微笑む。
僕はそんな彼女の様子に戸惑いつつも、声をかけた。
すると、少女はゆっくりとこちらへと歩み寄ってくる。
その顔には相変わらず笑顔が浮かんでいるのだが……。
(なんだ? なんか怖いぞ?)
少女の様子がいつもと違って見えるのだ。
しかし、その理由はすぐに分かった。
彼女が纏う雰囲気が違うからだ。
まるで別人のように思えてしまうほどに――。
そう思った瞬間だった。
突然、少女の雰囲気が変わる。