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【短編小説】動く可愛い謎のクマのぬいぐるみ

「おっと、お客さんが来たみたいだ。さあ、お前ら! しっかり働きな!」
そう言って、アリッサは店の奥に入っていった。
それからしばらくすると――
「こんにちわー」
そんな声と共に、一人の少女が店へやって来たのである。
「いらっしゃいませ~」
俺は笑顔で少女を出迎えた。
その少女とは……近所に住んでいるルリという名の女の子だ。
彼女は俺の顔を見ると、「にこっ」と微笑んだ。
そして、こう言ったのだ。
「あのう……ここって、雑貨屋さんですか?」
「はい。当店では様々な品物を扱っておりますよ」
「へえ……」
「例えばこの壺なんかも、当店で仕入れたものです。結構良い値がつくんですよ」
「そうなんですか? ちょっと見せてもらってもいいですか?」
「はい、どうぞご覧ください」
俺がそういうと、ルリは壺を手に取り、眺め始めた。
「そうだ! 実は君に見せたいものがあるんだよ」
「見せたいもの?」
「ああ、こっちに来てくれ」
そう言って手招きすると、彼女は不思議そうな顔をしながらもついてきた。そして俺は店の奥にある扉を開けると――
「ほら、これが見せたかったものだ」
と言って、ある物を取り出した。
それは大きなクマのぬいぐるみであった。
しかもただのぬいぐるみではない。
可愛らしい姿をしており、手足が動くようになっている。
「わぁ……可愛い!」
ルリは目を輝かせながら、ぬいぐるみを見つめている。その様子を見て、俺は満足げに笑みを浮かべる。
そして、彼女にこう語りかけた。
これは以前、森の中で見つけた不思議な魔法の人形なのだと。
すると彼女は感心したような表情になり、俺の話を聞いてくれた。
一通り話を聞き終えると、ルリはとても嬉しそうな顔になった。
そして興奮気味に、こんなことを言ってきたのだ。
自分は魔法や魔術に興味があり、将来は魔術師になりたいと思っていること。
だから、俺から色々と話を聞かせてほしいということだった。
もちろん断る理由などない。むしろ大歓迎だ。
こうして俺たちは意気投合し、楽しく会話をすることが出来たのであった。
ルリとの楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
気が付くと空は夕焼けに染まり始めている。
そろそろ帰らないと家族が心配するだろう。
なので、ここで別れることにした。
もしまた会うことができたなら、その時はもっとゆっくり話しをしてみたいなと思ったのだった。………………

あとがき

本文は「AIのべりすと」で作成、挿絵は「Stable Diffusion」の「ACertainThing」で作成しています。

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