つがりあん

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最近の記事

「上流工程」というやつ

私はIT業界に長く身を置いています。かつてはプログラマーをやっていました。今は開発会社へ発注する側です。 IT業界では上流工程が企画、下流がシステム開発とされています。 下流のシステム開発をSIerとすると、企画する発注元が上流工程。 そして設計は開発会社がやるもの。自分たちの開発体制で最善のものを設計するためにこうなるのは、そりゃそうだよねと思ってきました。 そんな中、先日、製造業界の人へ相談する機会がありました。 その時に言われたのが 『設計をするのは依頼する側。製造

    • 人生初の太宰治。

      私には「本を読める時期」というのがあって、その時々で読める本の種類が変わります。 恋愛ものが読めるときに推理小説は入ってこないし、詩を朗読したいときは文字数が多いものは読みたくない。そして雑学系とかビジネス本が読めるときには小説や詩は冗長で、感情的で、どうにも手に余るものに感じたりします。 最近、帯に惹かれて人生で初(多分)となる太宰治を読みました。国語の教科書とかでつまみ読みはしたけど、自分で買ったのは初めて。 2つの短編からなるのですが、個人的感覚としてはどちらの主人

      • 在宅勤務で変わったこと その2 冷蔵庫パンデミック問題

        前回は自分的にとても悩ましい問題だったので、今回は良い変化の問題を。 まず、私は仕事影響がなく、収入にも変化がありませんでした。 なんなら在宅になって洋服やら外食やらが減ったことで、収益的にはプラスです。 そんな中で頂いた給付金10万円。権利放棄はせず、ふるさと納税やらクラウドファンディングやらにつぎ込むことにしました。 私は物欲で買うというより、「選び・決断し・消費する」というステップを好んで買い物をしているのだと思います。そのプロセスがあるからこそストレス発散になる

        • 在宅勤務で変わったこと その1 苛々しきい値ダダ下がり問題

          3月から原則在宅勤務になり、最近は週に1~2回出社することもありますがそれでもまだまだ原則在宅勤務です。 まる4か月が過ぎ、あらためて、自分の変化を整理してみようと思います。 1.対人ストレスが減ったように見せて、苛々までのしきい値が下がった 満員電車でのストレス、一斉に動き出すランチタイムの行列混雑などから解放され平和になった一方で、前ならイライラするまでもなかったこと達にイライラしてしまいます。 もちろん、トータルのストレスは減っています。 けれど、『あぁ、自分が

        「上流工程」というやつ

          コロナで考えた、毒にも薬にもならない「情報」との付き合い方

          コロナウイルス。 連日連夜手を変え品を変え流れてくる情報に、もはや皆様お腹いっぱいではないでしょうか。 そんな中、情報のまとめでもなく 子供の暇を解消するツールの紹介でもなく マスクの作り方でもない、毒にも薬にもならない感じたことを書きます。 メディアをみると  インフルと比べた感染率 コロナの方が高いという意見と低いという意見 インフルと比べた死亡率 コロナの方が高いという意見と低いという意見 飛行機内は危険(空気がこもっているから)という意見と 機内は安心(ず

          コロナで考えた、毒にも薬にもならない「情報」との付き合い方

          知足ということ

          足りていることを知る、というのはつまり、己を知るということだと思います。 足りない部分を埋めたり、自分の良い部分を伸ばしたり、簡単に楽になったりこれだけやっておけば大丈夫だったり、そんな自己啓発本やビジネス本がさまざまなハウツーを展開していて、それらの情報にたくさん触れれば触れるほど『これらをやらないとまずい』という思いに駆られます。 私も日々これらの情報に触れながら、一方でこの「おいていかれる焦燥感」はモノを売るための戦略である ということを心に留めなくてはいけない、と

          知足ということ

          KYOTOで感じた『正解』

          京都駅の新幹線改札内にある老舗の和菓子屋、宝泉堂さん。 先日、新幹線の予約を1時間遅らせたことを失念して改札内に入ってしまい途方に暮れていた時に利用しました。 美味この上ない栗きんとんと雁ヶ音茶を頂いたのですが、この雁ヶ音茶の一煎目が衝撃的な甘さで、そりゃもう、お茶と思って飲むと失敗するくらいの甘さでした。 一煎目はそのまま飲んで、二煎目からお菓子と合わせるべきだと反省しました。 そんなとき隣に座ったのは、おそらく出張帰りの壮年の男性ふたり。 『昔はお茶なんて、こんな苦い

          KYOTOで感じた『正解』