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坂道シリーズの歌詞考察

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乃木坂46、欅坂46、けやき坂46、日向坂46、櫻坂46の歌詞考察です。
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2022年7月の記事一覧

何故、好きというはロックなのか。【乃木坂46 好きというのはロックだぜ! 歌詞考察】

何故、好きというはロックなのか。【乃木坂46 好きというのはロックだぜ! 歌詞考察】

乃木坂46の歌詞に出てくる「僕」は人生をどこか諦めていて傷つきたくないので期待しない。
そんなどこか達観していて露悪的な考え方は2010年代後半からの雰囲気に合っていてそこにマッチしたから乃木坂46は売れたのだと思う。
さらに自己完結の歌詞も多く、そこにどうしても空白が生まれるので文学的な雰囲気も漂う。
乃木坂46の代表曲である「君の名は希望」は自己完結の歌詞の典型で、この「好きというのはロックだ

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櫻坂46と井上陽水

櫻坂46と井上陽水

櫻坂46の「五月雨よ」の歌詞と井上陽水の「傘がない」の歌詞って言ってることが似てる気がする。

この「傘がない」は「余裕がない」の言い換えだとする。
誰かが世の中で起こってることを新聞やテレビで色々と言い合ってる。
そんなことができるのは今、自分の生活に余裕があるからだろ、自分は目の前のことで精一杯だ。
本当に不幸なやつはそんなことやってられねえよ、と皮肉る歌詞だと思う。
とにかく他を考える余裕が

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「摩擦係数」の歌詞からみる櫻坂46らしさ

「摩擦係数」の歌詞からみる櫻坂46らしさ

櫻坂46のメッセージ性は「それでも生きる」櫻坂46は欅坂46から改名し「それでも進む」を選んだグループだ。
故に「それでも生きる」というメッセージ性はこのグループの物語からも伝わりやすい。
「摩擦係数」はこれまでの歌詞の集大成だ。
諦めて、開き直ってそれでもなお生きるというメッセージが櫻坂46の歌詞に一貫しているように思う。
「Nobody's fault」ではニーチェ哲学全開の歌詞を中原中也の詩

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