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実録40歳の婚活(22):生涯最後だったかもしれないお見合い。

お見合いを申し込んでも申し込んでも全員に断られ、申し込まれるのは50代後半〜60代。
だから、来年5月まで契約はしているものの、もう実質最後だったかもしれないお見合いの話。

この先もうお見合いが決まっていない状態でのお見合いって、どうかご縁がある人であってくれ、というすがるような気持ちになって気合いが入る。

今回のお見合いは、わたしがずっと前にお気に入りページに追加していた人で、そのお気に入りに追加したことは相手にも伝わるんだけど、そんな人から申し込まれたもの。
収入もずいぶん高いし、写真は爽やかでちょっとタイプだし、仮交際とか本交際が終了しちゃって、また一から始めようと思ったタイミングで、お気に入りに追加されている中からわたしに申し込んでくれたのかな、とか妄想していた。

1つとても重要なことがプロフィールに書いてあって、家業を一緒に手伝って欲しい、とのこと。
平日9時〜14時だけ手伝って欲しいって。
最初これを読んだ時、それは厳しいって思ったけど、よくよく考えたらたった1日5時間働くだけで良くて、毎日14時からはフリーだなんて最高じゃないか?と思い直した。
7時間働かされ、時にはパワハラ上司や悪口しか言わない同僚にうんざりさせられる毎日より、よっぽどいいじゃん。

ということで、お気に入りのなぜか少し細く見えるワンピースを着て、もう庭のようになったお気に入りの都内某ホテルへ、いざ。

相変わらずお見合いの待ち合わせをしている人が多くて、女性を観察してみると、意外とみんなセミフォーマルよりももう少しカジュアルな服装をしている。
そしてみんな、すんなりと合流してお店に入っていく。
わたしはこの待ち合わせが苦手だから、プロフィール写真でしか知らない相手とスムーズに合流できるのがすごいなーと思って眺めていた。

そして案の定、わたしのお見合い相手が見つからない。
10分前からわたしは電柱のように堂々と立っているのに、相手が現れない。
約束の時間を5分経過。

一度だけお見合いに5分遅刻されたことがあったけど、10分前集合と言われているのに5分も遅れるということは、つまり15分相手を待たせているということ。
もうめんどくさいし、このあと焼肉の約束もあるし帰ろうかなと思ったら、相談所から電話が来た。
「まだ会えていませんよね?」と。
「はい、ずっとラウンジの前にいるんですけど、、」と言った時に、同じく電話している男性から肩を叩かれた。
お見合い相手だった。

てか、さっきから近くにいた男じゃん。
写真と別人じゃん。
写真が爽やかでタイプだっただけに、必要以上にブサイクに見えた。
あそこまで別人の写真を使っているのは、ちょっとした悪意すら感じた。
写真を加工しまくってとりあえずお見合いに漕ぎつけよう、とか言って、相談所とのグルになってるんじゃないか。
どこをどう加工したらあのような写真にできるのか。
もしかしたら、もはや別の人の写真を使っているのかもしれない。

まぁ同じように気づかれなかったわたしも人のこと言えるのかよという話だけど、わたしが立っていたところの横が宿泊客のチケット発券機だったから、
「宿泊客かと思ってしまった。人に声かけるのが苦手で。」とか言ってたな。

もうそのまま宿泊客と思ってくれてよかったのに。
お見合いドタキャンでよかったのに。

気をとり直してお見合い開始。
終始あんまり目が合わないし、質問されたからわたしが答えてるのに、聞いてるの?という視線だった。
お料理好きみたいで、ぬか床の育て方と発酵白菜の作り方だけ習得してきた。

1時間話して解散。
この後いつもの友人と焼肉の約束を入れていたから、終わったよとLINEをしたら、うしろを見よと返信が来て、振り返ったら、ほんとにうしろににいた。
お見合いより、友人と会う時の方がよっぽど嬉しいし楽しい。
車で来てくれていて、そのままその車で焼肉屋へ向かう。
こんなに太っ腹なことをできる男は相談所にいないのか。
焼肉のために持参していた、ゆるゆるの服に着替え、焼肉をたらふく食べて解散した。

もう結婚できないのかなー。







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