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日本🇯🇵✖︎ペルー🇵🇪 国際茶文化交流会の裏話(前編)

こんにちは!茶柳会(さりゅうかい)学生インターンの中村です。
先日、茶柳会主催の「日本×ペルー茶文化交流会」に日本文化大好きスウェーデン人の友達と参加してきました。

今回は私がインターンとして関わらせていただくきっかけにもなったこの「日本×ペルー茶文化交流会」のイベントについて、茶柳会代表の砂川孔明さんにイベントができるまでの道のりをインタビューしてみました!
前半では、イベント実施のきっかけや協力団体との出会いについて伺います。

茶柳会代表理事 砂川孔明
【略歴】早稲田大学卒業後、持ち運びできる和文化を身に付けるため茶道裏千家に入門。 その後、茶人として生活を送る中で、茶の湯と抹茶が現代人の生活からかけ離れてしまっていることに課題を感じ、これを解決するため、「茶の湯をもっと自由に、もっと日常に」をテーマに2021年、国際茶の湯団体茶柳会を設立。 これまでに在日本インド大使館、在日本イラン大使館、トルコ文化センターで茶文化交流イベントを開催している。
両国のお茶を楽しみながら、プレゼンを聞きました!
在日ペルー人の方によるペルーの文化紹介の様子。

ー本日は2023年11月に実施された「日本×ペルー茶文化交流会」について、色々とお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

茶柳会代表で、様々な国と茶文化国際交流イベントを企画している砂川です。よろしくお願いします。

ー早速ですが、今回のイベントの目的を教えてください。

2023年はペルーと日本の国交樹立150周年という記念年だったため、両国の文化交流を盛り上げたい、お互いの国のファンを増やしたいという思いで企画を始めました。
イベントでは、それぞれの国のお茶文化について知る中で、両文化の共通点を見つけてもらいたいとも思っていました。

ーお茶を通して両文化の共通点を見つけるというコンセプト、とても素敵ですね。イベントを企画する中で特にこだわったポイントはありますか?

1つは、実際に試飲もできるイベントにすること。
今回は、文字の情報だけではなく味覚や嗅覚を通して日本、ペルーの文化を知ってもらいたいと考えていました。

2つ目は、現地の専門家からペルーのお茶文化について紹介してもらうということ。
僕の口から伝えるだけではなく、ペルーの方から魅力を紹介してもらうイベントにしたかったんです。
そこで、ペルーのリマでBAR MEDICINALというハーブティーを使ったオリジナルカクテルのお店を営んでいるJORGEさんコンタクトを取り、ビデオ通話でペルーの茶文化を紹介してもらうようお願いしました。

スペイン語→日本語への同時通訳で、リマとオンライン中継。
ペルー各地のハーブを使ってオリジナルカクテルを作る様子をみんなで見学中。

ー確かに、実際にリアルタイムで地球の裏側のペルーの方の話が聞きながらハーブティーを飲めたのはすごく貴重な経験でした。
孔明さんはどのようにペルーとの接点を持たれたのですか?

実は僕、学生時代に半年休学して、ペルーのリマで生活しながらスペイン語を勉強していたことがあるんです。
ペルーには歴史的に日系人の方が多く住んでおり、街中に「スーパー日系」などの文字が普通にあって、地球の裏側なのに、こんなにも日本とつながりのある国なんだという親近感を抱きました。

また、ペルーでは、ハーブティーやコカ茶(コカの葉から抽出したお茶でマチュピチュなどで高山病対策に飲まれている)を日常的に飲む文化があり、日本と同じようにお茶を飲む文化が根付いていると知り、いつか「ペルー×日本」のテーマでイベントができたらいいなとは考えていました。

ペルー留学中 チチカカ湖西岸に位置するプーノでの写真
ペルー留学中 かつてインカ帝国の首都として栄えたクスコでの写真

ーペルーに住んでいた経験があったんですね。そもそもなぜペルーに行こうと決めたのですか?

きっかけは少し変わっているんですが、実は6歳の時からぼんやりとペルーに興味を持っていて(笑)
というのも当時親に買ってもらって熱中していた「小学館こども大百科 世界遺産」の最初のページにペルーのマチュピチュが載っていて、その写真にとても興味を持ち、「いつかここに行くぞ」と子どもながらに決めていたんです。

「小学館 こども大百科」(現キッズペディア)の表紙ページ
ペルー留学中 念願のマチュピチュを訪れた際の写真

ーそんなに小さな時からペルーに興味を持っていたんですね。
今回は、茶柳会だけでなく日本ペルー共生協会AJAPEさんとの共同企画でしたが、AJAPEさんとは元々つながりがあったのですか?

いえ、今回のイベントを企画するにあったって協力してくださる団体を一から探しました。
日本とペルーの交流協会はいくつかあるのですが、150周年の記念年ということもあり、みなさん忙しく、オンラインで連絡をしても断られてしまうことが多かったんです。
そんな中、五反田にペルーの食材を扱っている「南米市場キョウダイマーケット」というお店があり、ペルーのハーブティーも扱っているのでそこに直接いって店員さんに相談してみたんです。
そしたら、ラッキーなことに、在日ペルー人と日本人の交流を主な活動としているAJAPEさんを紹介してもらえました。早速企画書持ってナンパして(笑)、協力していただけることが決まりました!

ーすごい行動力ですね!企画の話を聞き、熱い思いを持ってイベントが作られたのだということが伝わってきました。
次回は、イベントを振り返って孔明さんが感じていることや今後の茶柳会のイベントについてさらにインタビューして行けたらと思います。

もちろんです。次回もよろしくお願いします!

茶柳会は今年も楽しい国際茶の湯交流イベントをたくさん企画しています!
最新イベント情報は公式instagramを是非ご覧ください!



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